バンベルクの旧市街とは
「フランケンのローマ」とも称されるバンベルクの旧市街は、ドイツ南部バイエルン州に位置し、7つの丘の上に築かれた美しい街並みを誇ります。中世の都市構造を奇跡的に留めており、1000年以上にわたる建築様式の変遷をたどることができる点が高く評価され、1993年に世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録の理由
バンベルクの旧市街は、以下の登録基準を満たしていると評価されました。
- 登録基準(ii): 10世紀以降、中央ヨーロッパの都市の手本となり、特にその建築様式はスラヴ文化圏に大きな影響を与えました。
- 登録基準(iv): 神聖ローマ帝国の中心都市として中世から発展した都市計画と、ロマネスク、ゴシック、バロックといった多様な建築様式が融合した景観が、顕著な見本とされています。
主な見どころ
旧市街は、司教都市として栄えた「丘の街」、市民が暮らした「島の街」、そして農園が広がる「園芸の街」の3つの地区で構成されています。
- バンベルク大聖堂: 4本の塔がそびえるロマネスク様式の傑作。内部には有名な騎士像「バンベルクの騎士」や、神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世夫妻の墓があります。
- 旧市庁舎: レグニッツ川の中州に建てられた、世界でも類を見ない立地の市庁舎。壁面には美しいフレスコ画が描かれています。
- ミヒャエルスベルク修道院: 7つの丘の一つに立つ元ベネディクト会修道院。高台からの眺望は格別です。
- 小ヴェネツィア: 川沿いにカラフルな木組みの漁師の家が並ぶ、絵のように美しい地区です。
遺産の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録名称 | Town of Bamberg |
| 所在地 | ドイツ連邦共和国 バイエルン州 |
| 登録年 | 1993年 |
| 登録基準 | (ii), (iv) |