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世界遺産ライブラリWORLD HERITAGE LIBRARY

WORLD HERITAGE

シリア文化遺産1979年登録

ダマスカスの旧市街

ダマスカス旧市街は、古代以来の街路、水路、スーク、宗教建築、中庭住宅がイスラーム都市として重なります。多宗教社会、職人・女性、戦争被害、住民安全を中心に保存課題を解説します。

ダマスカスの旧市街の写真

ESSENTIAL FACTS

基本情報と登録基準

登録年
1979年
登録基準
(1)・(2)・(3)・(4)・(6)
種類
文化遺産
国・地域
シリア

WHY IT MATTERS

この世界遺産について

城壁内の街路・水・中庭住宅

門、主要街路、細街路、スーク、モスク・教会、ハーン、浴場、中庭住宅が、バラダ川と水路の歴史に支えられます。有名なウマイヤ・モスクだけを遺産とせず、商業、居住、信仰、給水、庭の関係を読みます。古代街路と後世の改変を区別します。

古代からイスラーム期への重層

アラム、ヘレニズム・ローマ、ビザンツ、ウマイヤ朝以後の諸時代が建築と都市構造に重なります。一つの文明が完全に置き換えたとせず、再利用、改築、地名、宗教空間の変化を示します。伝承と考古学・文書史料を区別します。

多宗教・多民族の都市社会

イスラーム教徒、キリスト教徒、ユダヤ人など多様な共同体が居住・商業・信仰を営みました。恒常的な共存の理想だけでなく、法的差、暴力、移住、保護、隣接生活の変化を扱います。現在失われた共同体の記憶を建物だけに限定しません。

職人・商人・女性と日常労働

金属、木工、織物、食品、交易を担う職人・商人、家事、育児、水運び、商売を担う女性と奉公人が都市を支えました。スークを観光的な異国情緒にせず、組合、賃貸、家族経営、労働条件を読みます。中庭住宅もエリート邸宅だけで語りません。

登録基準(i)(ii)(iii)(iv)(vi)と価値

基準(i)は建築・装飾、基準(ii)は広域的影響、基準(iii)は長期都市文化、基準(iv)は宗教・商業・住宅建築群、基準(vi)は歴史・宗教的出来事との結び付きを評価します。検定ではシリア、ダマスカス、ウマイヤ朝、五基準を整理します。

戦争・火災・空き家と住民主体の保全

武力紛争、砲撃、火災、略奪、無許可改変、空き家、インフラ損傷が深刻です。人命と職員安全を最優先し、被害記録、応急安定化、所有権・来歴確認を行います。復興で住民を追い出さず、帰還、住宅、商業、宗教共同体の権利を支えます。

旅行・渡航安全・礼拝への配慮

渡航安全、入域、開館、交通は急変するため公的情報を必ず再確認します。危険地域へ無理に行かず、被災住民を撮影対象にせず、礼拝と追悼を尊重します。

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