WORLD HERITAGE
ブコヴィナとダルマチアの主教座施設
ウクライナのブコヴィナ・ダルマティア府主教の旧邸宅は、東方正教の伝統と19世紀ハプスブルク帝国の建築・教育政策を融合した複合施設です。多民族社会、職人、大学利用と戦争リスクを解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2011年
- 登録基準
- (2)・(3)・(4)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- ウクライナ
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
チェルニウツィーの主教座施設
ブコヴィナ・ダルマティアの主教座施設は、ウクライナのチェルニウツィーにある宗教・教育建築群です。2011年に基準(ii)(iii)(iv)で登録され、登録面積は8ヘクタール、緩衝地帯は244.85ヘクタールです。チェコ人建築家ヨセフ・フラヴカの設計により、1864~1882年に建設されました。
邸宅・神学校・庭園の構成
旧府主教邸宅とスチャヴァの聖イヴァン礼拝堂、旧神学校と神学校教会、時計塔のある旧修道院が、庭園と公園の中に配置されています。ドームを持つ十字形の教会や多彩な瓦屋根が特徴です。現在の利用者であるチェルニウツィー国立大学の解説によれば、主棟には府主教の住居・執務室、高位の来訪者を迎える部屋、教区の会議室、事務局などがありました。
歴史主義建築と宗教文化
ビザンツ、ゴシック、バロック、地域の伝統を取り入れた建築は、ハプスブルク支配下の正教会の文化的な存在感を表しています。基準(ii)は古代から19世紀までの社会・経済・文化的影響を建築と都市計画に統合した点、基準(iii)はドーム付き十字形教会に示される正教の伝統と、瓦屋根の文様に示される民衆文化を評価します。基準(iv)は、それらを組み合わせた19世紀歴史主義建築・設計・計画の優れた例であることに対応します。
室内をつくった技術と仕事
大学の施設史は、1879~1880年に建築家F・クシェンザルスキの設計で家具が製作されたことを紹介しています。照明器具は、技師たちの図案をもとにウィーンの職人V・ヒラールへ注文されました。赤の間は会議室、緑の間は府主教の執務室、青の間はかつての図書室で、豪華な室内にも異なる実務上の役割がありました。
火災・修復と大学への転用
シノドス会議場の木造天井は火災で失われ、後に修復されました。火災年についてはUNESCOの価値説明が1942年、大学の施設史が1944年3月とし、資料間で異なります。UNESCOは1950年代の天井の置換と、元の文様に合わせオーストリアで製造した施釉瓦による屋根の更新を記録しています。施設は1955年に大学へ移管され、宗教建築から大学への用途変更は真正性を過度に損なわなかったと評価されています。
世界遺産検定で押さえるポイント
ウクライナのチェルニウツィー、2011年登録、基準(ii)(iii)(iv)の文化遺産です。1864~1882年、ヨセフ・フラヴカ、ハプスブルク支配下の正教会、19世紀歴史主義建築が要点です。邸宅・神学校・修道院と庭園を含み、1955年に大学へ移管されました。
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世界遺産検定で押さえるポイント
- ウクライナのチェルニウツィー、2011年登録、基準(ii)(iii)(iv)の文化遺産です。
- 1864~1882年、ヨセフ・フラヴカ、ハプスブルク支配下の正教会、19世紀歴史主義建築が要点です。
- 邸宅・神学校・修道院と庭園を含み、1955年に大学へ移管されました。
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