WORLD HERITAGE
タフテ・ソレイマーン
タフテ・ソレイマーンは、火山性湖、ゾロアスター教聖域、ササン朝と後世の建築層に信仰と王権の歴史を伝えます。火と水の象徴、伝承と考古学の区別、地震・水位・凍結への保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2003年
- 登録基準
- (1)・(2)・(3)・(4)・(6)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- イラン
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
火と水の聖域
イラン北西部、西アーザルバーイジャーン州の山々に囲まれた聖域遺跡です。2003年に基準(i)(ii)(iii)(iv)(vi)で世界遺産に登録されました。登録資産は10 ha、緩衝地帯は7,438 haです。中央の湖を囲んで宗教・宮殿建築が残ります。
湖と王宮の配置
周囲の平原より約60 m高い、約350 m×550 mの城壁に囲まれた楕円形の台地に、自噴水の湖、ゾロアスター教の火の神殿、水の神格アナヒタを祀る神殿、サーサーン朝の王の聖域が配置されています。湖と火山はこの遺跡の構成に欠かせない要素です。
古代からイルハン朝へ
サーサーン朝期の主要なゾロアスター教聖域であったこの場所は、同王朝末期に破壊され、13世紀のイルハン朝期に一部が再建されました。約3 km西のゼンダーネ・ソレイマーンは古い火山で、頂上には紀元前1千年紀の祭祀施設が残ります。「ソロモンの王座」を意味する地名は宗教的伝承との結びつきを伝えるもので、ソロモンが建設したことを示す年代資料ではありません。
五つの登録基準
基準(i)は自然の地形を生かしたサーサーン朝王宮建築の構成、(ii)はイスラーム期などの宗教建築への影響、(iii)は約2,500年にわたる火と水の祭祀の証言を評価します。(iv)は王宮と一体化したゾロアスター教聖域の典型性、(vi)はゾロアスター教と、それ以前の信仰や聖書に関連する伝承との象徴的な関係を対象としています。
遺構の保存と周辺の土地利用
UNESCOの価値記述は、雨季、激しい温度変化、地震を石材や組積造の脅威として挙げています。修復例には、崩落した元の石を主に使った南入口付近の城壁の再建と、元の形式に合わせた新しい煉瓦による宮殿ヴォールトの部分再建があります。また、谷の農地を発掘する場合には農業者と考古学調査の利害が衝突する可能性も指摘されており、聖域だけでなく周辺の生活空間との関係も保存の課題です。
世界遺産検定で押さえるポイント
イランの文化遺産で、2003年登録です。サーサーン朝のゾロアスター教聖域、火と水、13世紀の再建が特徴です。登録基準は(i)(ii)(iii)(iv)(vi)です。
参考文献
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世界遺産検定で押さえるポイント
- イランの文化遺産で、2003年登録です。
- サーサーン朝のゾロアスター教聖域、火と水、13世紀の再建が特徴です。
- 登録基準は(i)(ii)(iii)(iv)(vi)です。
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