WORLD HERITAGE
ウマワカ渓谷
アルゼンチン北西部のウマワカ渓谷は、アンデス高地と低地を結ぶ交易路に集落、段々畑、要塞、植民地建築を重ねた文化的景観です。先住民族、征服・独立戦争、観光化と水不足を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2003年
- 登録基準
- (2)・(4)・(5)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- アルゼンチン
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
アンデスをつなぐ回廊
ウマワーカ渓谷はアルゼンチン北西部フフイ州にあり、リオ・グランデに沿って南北約155キロメートルに延びる回廊です。約1万年にわたる交易の痕跡と、時代ごとに重なる集落を持つ文化的景観として、2003年に登録基準(ii)(iv)(v)で世界遺産となりました。
道と集落が重なる歴史
渓谷はアンデス高地と南東側の平野を結ぶ交通路でした。狩猟採集の集団、農耕社会、インカ以前の町や村、インカ帝国、スペイン植民地期の集落と教会、独立をめぐる争いの痕跡が重なっています。景観の価値は一つの建物だけではなく、道・集落・農地が組み合わさって長期の交流を示す点にあります。
コクタカの段々畑とプカラ
コクタカには石垣で区画された広大な段々畑があり、UNESCOは約1500年前に始まったと考えられ、利用が続く農地と説明しています。農地と関連するのが、プカラと呼ばれる要塞化された町です。渓谷には教会・礼拝堂や地域の建築伝統も残り、農耕と集落の歴史が自然の地形と一体になっています。
復元と保全を区別する視点
UNESCOはティルカラのプカラについて、1940年代の部分的再建によって完全性が低くなった例としています。一方、関連する畑の利用継続は、生きた農業システムとしての完全性を支える要素です。集落中心部の低層の形や空間構成は保たれるものの、周縁部の開発圧力や一部教会の過度な修復も、同じ評価文で課題とされています。
登録基準と世界遺産検定のポイント
登録年は2003年、登録基準は(ii)(iv)(v)です。(ii)は高地と平野を結ぶ人や思想の移動、(iv)(v)は戦略的な位置が生んだ集落・農業・交易と、インカ以前の集落および農地がつくる景観を評価しています。リオ・グランデ、コクタカの段々畑、プカラ、長期にわたる文化的回廊が主な要点です。
参考文献
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EXAM ESSENTIALS
世界遺産検定で押さえるポイント
- 登録年は2003年、登録基準は(ii)(iv)(v)です。
- (ii)は高地と平野を結ぶ人や思想の移動、(iv)(v)は戦略的な位置が生んだ集落・農業・交易と、インカ以前の集落および農地がつくる景観を評価しています。
- リオ・グランデ、コクタカの段々畑、プカラ、長期にわたる文化的回廊が主な要点です。
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