概要
「バミューダ諸島の歴史的都市セント・ジョージと関連要塞群」は、西インド諸島に位置するイギリスの海外領土バミューダにある世界文化遺産です。1612年に建設されたセント・ジョージは、新世界におけるイギリス初の恒久的な植民都市であり、その後のアメリカ植民のモデルとなりました。町並みは17世紀から19世紀にかけての姿をよく保存しており、一連の要塞群は17世紀から20世紀に至るイギリスの軍事技術の発展を物語る貴重な遺構です。
主な構成資産
この遺産は、セント・ジョージの歴史地区と、その周囲に点在する多数の要塞や砲台から構成されています。これらは一体となって、かつての軍事的・商業的拠点としての役割を今に伝えています。
| 構成資産名 | 特徴 |
|---|---|
| セント・ジョージ歴史地区 | 格子状の街路計画や、石造りの歴史的建造物が保存されている。セント・ピーターズ教会は西半球で最も古い、継続的に使用されているイギリス国教会の教会である。 |
| 要塞群 | キングス城、ゲーツ要塞、アレクサンドラ砲台など、島の防衛のために建設された様々な時代の要塞が含まれる。 |
| タッカーズ・ハウス | 18世紀の著名な商人の邸宅で、現在は博物館として当時の生活を伝えている。 |
世界遺産登録基準
- (iv) 新世界におけるイギリスの最初期の都市植民と、17世紀から20世紀にかけてのイギリス軍事技術の発展を伝える優れた見本である。