シホテアリニ山脈中央部とは
シホテアリニ山脈中央部は、ロシア極東の沿海地方に位置する山岳地帯で、2001年に世界自然遺産に登録されました。日本海に沿って南北に伸びるこの山脈は、針葉樹のタイガと温帯林が混在する独特の生態系を持ち、多くの絶滅危惧種の生息地として知られています。
遺産の概要
| 所在地 | ロシア連邦、沿海地方、ハバロフスク地方 |
| 登録年 | 2001年(2018年範囲拡大) |
| 遺産種別 | 自然遺産 |
| 登録基準 | (x) |
主な価値
この遺産の価値は、北方系の動物と南方系の動物が共存する、地球上で最も豊かで珍しい温帯林の一つである点に集約されます。氷河期の影響が少なかったため、古代の森林生態系が維持されてきました。
- 登録基準 (x) 生物多様性: 生物多様性の保全において極めて重要な地域です。特に、絶滅の危機に瀕しているアムールトラ(シベリアトラ)やアムールヒョウの世界最大の個体群が生息する最後の砦として、その保護活動は国際的に注目されています。その他にも、ヒグマやオオヤマネコ、シマフクロウなど多様な生物が生息しています。