シギショアラの歴史地区の写真

シギショアラの歴史地区

概要

シギショアラは、ルーマニアのトランシルヴァニア地方に位置する、中世の面影を色濃く残す美しい町です。12世紀にドイツ系の移民(トランシルヴァニア・ザクセン人)によって築かれ、丘の上に城塞都市として発展しました。堅固な城壁と9つの塔、石畳の路地、カラフルな家々が織りなす景観は、中世ヨーロッパの小都市の姿を今日に伝えており、その歴史地区は1999年に世界文化遺産に登録されました。また、ワラキア公ヴラド・ツェペシュ(小説『ドラキュラ』のモデル)の生誕地としても世界的に有名です。

世界遺産登録基準

シギショアラの歴史地区は、以下の基準を満たしたことが評価されています。

  • (iii) 850年以上にわたるトランシルヴァニア・ザクセン人の文化と文明を伝える、顕著な証拠です。
  • (v) 中世の城塞都市の機能と建築様式がほぼ完全な形で保存されており、伝統的集落の優れた見本です。

主な見どころ

城壁に囲まれた旧市街には、歴史的な建造物が数多く残されています。

建造物名 特徴
時計塔 町のシンボル。高さ64mの塔で、かつては市議会の議場が置かれた。現在は歴史博物館になっている。
ヴラド・ドラクルの家 ヴラド・ツェペシュが生まれたとされる家。現在はレストランと武器の小博物館になっている。
山上教会 丘の頂上に建つゴシック様式の教会。屋根付きの「学生の階段」を通ってアクセスする。

シギショアラの歴史地区の基本情報

                         
国名 ルーマニア
世界遺産の名称 シギショアラの歴史地区
遺産の種類 文化遺産
登録年 1999
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅲ)(ⅴ)
備考
範囲(ヘクタール)33
地図

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