概要
レオン・ビエホの遺跡群は、ニカラグア共和国にある16世紀のスペイン植民地時代の都市遺跡です。1524年に建設されたレオン市は、当時のニカラグアの首都でしたが、頻繁な火山活動と地震により1610年に放棄され、約30km西の現在の場所に移転されました。放棄された都市は火山灰の下に埋もれたため、当時の都市計画や生活様式が手付かずの状態で保存されています。この遺跡は、アメリカ大陸におけるヨーロッパ植民地都市の初期の姿を伝える貴重な例として、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録基準
- (iii) 16世紀のスペイン植民都市の物質文化に関する、他に例のない証言を残している。
- (iv) スペイン帝国によって確立された都市計画の概念が、アメリカ大陸の自然環境にどのように適応されたかを示す、傑出した例である。
主な遺跡
遺跡内には、放棄された当時の教会の遺構や建物の基礎が残されており、スペイン植民地時代の都市の特徴をよく示しています。
遺跡名 | 特徴 |
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サン・フランシスコ教会 | スペイン植民地時代の建築様式を示す教会の遺構。 |
ゴベルナドール宮殿 | 植民地時代の行政の中心であった総督府の跡。 |
プラサ・マヨール | 都市の中心にあった広場で、市民の集会の場となっていた。 |