プトラナ台地とは
プトラナ台地は、ロシアのシベリア中央部、北極圏内に位置する広大な玄武岩の台地で、2010年に世界自然遺産に登録されました。約2億5000万年前の大規模な火山活動によって形成されたこの地域は、深い峡谷、数千の湖、無数の滝が織りなす壮大な景観で知られています。
遺産の概要
| 所在地 | ロシア連邦、クラスノヤルスク地方 |
| 登録年 | 2010年 |
| 遺産種別 | 自然遺産 |
| 登録基準 | (vii), (ix) |
主な価値
プトラナ台地は、人里離れた隔離された環境にあるため、手つかずの自然が広範囲に残されています。タイガ、森林ツンドラ、北極砂漠といった多様な生態系が一体となって存在し、大規模なトナカイの移動ルートとしても重要です。
- 登録基準 (vii) 自然美: 高さ1,500mに達する台地が浸食されてできた峡谷、フィヨルドのような地形に湛えられた深さ400mの湖、そしてロシアで最も落差の大きいタリスニコヴィ滝など、壮大で美しい自然景観を有します。
- 登録基準 (ix) 生態系: 隔離された環境で進化してきた亜北極・北極の生態系の顕著な例です。多様な生態系が混在し、プトラナビッグホーンシープのような固有亜種も生息しています。