概要
ベルンの旧市街は、スイスの首都ベルンの中心部に位置し、アーレ川が大きく湾曲してできた半島状の地形に広がっています。12世紀に建設されて以来、中世の都市計画が非常によい状態で保存されていることが評価され、1983年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。砂岩で造られた統一感のある建物群、石畳の道、そして街のいたるところにある装飾豊かな噴水が、美しい景観を織りなしています。
街並みの特徴
ベルンの旧市街の際立った特徴は、全長6kmにも及ぶ石造りのアーケード「ラウベン」です。これにより、雨の日でも濡れることなく散策や買い物を楽しむことができます。また、メインストリートには、寓話や聖書の物語をモチーフにした11の美しい噴水が点在し、市民や観光客の目を楽しませています。街全体が、まるで中世にタイムスリップしたかのような雰囲気を保っています。
主な見どころ
- ツィットグロッゲ(時計塔):13世紀に建てられた街のシンボル。毎時仕掛け時計が作動し、多くの観光客が集まります。
- ベルン大聖堂:スイスで最も高い尖塔を持つゴシック様式の大聖堂。「最後の審判」を描いた壮麗な入口の彫刻で知られています。
- 連邦議会議事堂:スイスの政治の中心地。ルネサンス様式の壮麗な建物です。
世界遺産登録基準
- (iii) 消失した文明の存在を証明する、類いまれな証拠であること。