イスファハーンのイマームの広場の写真

イスファハーンのイマームの広場

イスファハーンのイマームの広場とは

イマームの広場(旧名:ナグシェ・ジャハーン広場、「世界の写し絵」の意)は、イラン中央部の都市イスファハーンにある壮大な広場で、1979年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。17世紀初頭、サファヴィー朝の最盛期を築いたアッバース1世によって建設されたこの広場は、当時のペルシャの社会、文化、経済、宗教のすべてが集約された中心地でした。広場は、イスラム世界の都市計画と建築芸術の最高傑作の一つと称されています。

世界遺産登録基準

  • 登録基準(i): サファヴィー朝の文化的・芸術的偉業を象徴する、人類の創造的才能の傑作である。
  • 登録基準(v): 17世紀のペルシャにおける都市生活の中心として、商業、宗教、政治、娯楽といった多様な機能を持つ伝統的な広場の顕著な見本である。
  • 登録基準(vi): サファヴィー朝の文化的・宗教的理念を強く反映しており、シーア派イスラム世界の精神的・政治的中心地としての歴史的意義を持つ。

遺産の価値

イマームの広場の価値は、その壮大なスケールと、広場を囲む建築物群が織りなす完璧な調和にあります。

  • 建築と美術の調和: 広場は、モスク、宮殿、バザール(市場)の入口という、宗教、王権、商業を象徴する4つの主要な建築物によって完璧なシンメトリーを形成しています。精緻な青いタイルワーク(ミナカリー)は、ペルシャ・イスラム建築の美の極致を示しています。
  • 多機能的な都市空間: 広場は儀式や祝祭、ポロ競技の場として利用される一方、周囲のアーケードは店舗が連なる商業空間でもあり、活気あふれる市民生活の中心でした。

広場を構成する主要建築物

広場の四方を固めるように、それぞれ役割の異なる壮麗な建築物が配置されています。

建築物 位置 特徴
イマームのモスク 南側 サファヴィー朝建築の最高傑作。巨大なドームとミナレットの青いタイル装飾が圧巻。
シェイフ・ロトフォッラー・モスク 東側 王族の女性専用のプライベートなモスク。クリーム色のドームの繊細な美しさで知られる。
アーリー・カープー宮殿 西側 王が儀式やポロ競技を観覧した宮殿。音楽堂のスタッコ装飾が有名。
カイサリーヤ・バザールの正門 北側 イスファハーンの巨大なバザールへと続く入口。広場の商業的中心。

観光と保全

イマームの広場はイランで最も人気のある観光地の一つであり、その歴史的・芸術的価値は国内外で高く評価されています。貴重なタイル装飾などの建築物を後世に伝えるため、継続的な修復・保全活動が行われています。

イスファハーンのイマームの広場の基本情報

                         
国名 イラン・イスラム共和国
世界遺産の名称 イスファハーンのイマームの広場
遺産の種類 文化遺産
登録年 1979
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅰ)(ⅴ)(ⅵ)
備考
範囲(ヘクタール)0
地図

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