アイスレーベンとヴィッテンベルクのルター記念建造物群とは
この世界遺産は、16世紀にヨーロッパ全土を揺るがした宗教改革の中心人物、マルティン・ルターの生涯と活動にゆかりの深い建造物群です。ルターが生まれ育ち、その生涯を閉じたアイスレーベンと、彼が「95か条の論題」を発表し、改革の拠点としたヴィッテンベルクに点在する建物群は、世界史を大きく変えた出来事の舞台として、1996年に世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録の理由
この遺産は、以下の登録基準を満たしています。
- 登録基準(iv): 宗教改革という普遍的な意義を持つ歴史的・宗教的出来事を記念する、他に類を見ない建造物群です。
- 登録基準(vi): マルティン・ルターの思想と活動に直接関連しており、その影響は今日の世界にも及んでいます。
主な構成資産
アイスレーベン
- ルターの生家: 1483年にルターが生まれた家。
- ルターが亡くなった家: 1546年にルターが息を引き取った場所。彼の生涯の始まりと終わりを象徴しています。
ヴィッテンベルク
- 城教会: 1517年にルターが「95か条の論題」を扉に貼り出したとされる教会。宗教改革の発端の地です。
- ルター・ハウス: ルターが家族と共に暮らした元修道院で、現在は世界最大の宗教改革史博物館となっています。
- メランヒトン・ハウス: ルターの盟友であったフィリップ・メランヒトンの邸宅。
遺産の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録名称 | Luther Memorials in Eisleben and Wittenberg |
| 所在地 | ドイツ連邦共和国 ザクセン=アンハルト州 |
| 登録年 | 1996年 |
| 登録基準 | (iv), (vi) |