ウニアンガ湖沼群の写真

ウニアンガ湖沼群

ウニアンガ湖沼群とは

ウニアンガ湖沼群は、アフリカ大陸中央部、チャド北東部のサハラ砂漠に位置する18の湖の総称で、2012年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。年間降水量がわずか2mmという極度に乾燥した環境にもかかわらず、太古の地下水が湧き出ることで奇跡的に維持されています。砂丘に縁取られた湖水は、塩分濃度や藻類の種類によって青、緑、赤と多様な色彩を呈し、砂漠の中に幻想的な景観を創り出しています。

砂漠の奇跡:その価値

この湖沼群は、その類まれな自然美だけでなく、科学的にも極めて重要です。湖と湖の間を隔てる砂丘がフィルターの役割を果たし、強烈な日差しによる水の蒸発を防いでいます。この独特な水文システムは、乾燥地帯における湖の維持メカニズムを示す貴重な研究対象です。湖沼群は大きく二つに分かれており、西側のウニアンガ・ケビルは塩分濃度の高い塩湖で、東側のウニアンガ・セリールはほぼ真水の淡水湖で構成されています。

世界遺産登録基準

  • (vii) 砂漠の中に点在する、多様な形態、大きさ、色彩を持つ湖沼群が織りなす景観は、他に類を見ない壮大で卓越した自然美を誇ります。

ウニアンガ湖沼群の基本情報

                         
国名 チャド共和国
世界遺産の名称 ウニアンガ湖沼群
遺産の種類 自然遺産
登録年 2012
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅶ)
備考
範囲(ヘクタール)62808
地図

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