コモド国立公園とは
インドネシアの小スンダ列島に位置する国立公園で、1991年に世界自然遺産に登録されました。コモド島、リンチャ島、パダール島の主要3島と多くの小島からなり、世界最大のトカゲであるコモドドラゴン(コモドオオトカゲ)の生息地として世界的に有名です。乾燥したサバンナ気候と豊かな海洋生態系が独特の景観を生み出しています。
世界遺産登録基準
- (7) ひときわ優れた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
- (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
生態系と主な動植物
コモド国立公園は、陸上だけでなく海洋の生物多様性も非常に豊かです。公園の海域はサンゴ礁の宝庫であり、多くの海洋生物の生息地となっています。コモドドラゴンは生態系の頂点に立つ存在であり、その進化の歴史は学術的にも注目されています。
動物 | 植物・生態系 |
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コモドドラゴン | サバンナの植生 |
ティモールジカ | 熱帯モンスーン林 |
スイギュウ | マングローブ林 |
マンタ、ジュゴン(海洋生物) | サンゴ礁 |
観光と保全
コモドドラゴンを目的としたエコツーリズムが盛んですが、観光客の増加が環境に与える影響も懸念されています。インドネシア政府は、国立公園の自然環境とコモドドラゴンの生態系を保護するため、入島制限や保全活動を強化しています。