ブリュージュ歴史地区の概要
ブリュージュはベルギーのフランデレン地域に位置し、「屋根のない美術館」とも称される美しい中世の町です。12世紀から15世紀にかけて毛織物工業と国際商業の中心地として繁栄を極めました。ゴシック様式の建築物が運河沿いに立ち並ぶ景観は、中世の姿を非常によく保存しており、2000年に世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録基準
- (ii) 中世ヨーロッパの商業・文化の中心地として、フランドル絵画の発展など、北ヨーロッパの芸術や文化の交流に決定的な影響を与えた。
- (iv) ベギン会や鐘楼など、中世における宗教、市民、商業活動を物語るゴシック様式のレンガ造建築群の優れた見本である。
- (vi) 初期フランドル派の画家たちの拠点であり、美術史における重要な出来事と深く結びついている。
主な建造物
歴史地区には、中世の繁栄を今に伝える数多くの歴史的建造物が残されています。
| 建造物名 | 特徴 |
|---|---|
| 鐘楼 | 高さ83mを誇る街のシンボル。市の権力と富の象徴であり、展望台からは美しい街並みを一望できる。 |
| 聖母教会 | 高さ115.5mのレンガ造りの塔を持つ教会。内部にはミケランジェロ作の「聖母子像」が安置されている。 |
| 市庁舎 | 14世紀末に建てられたフランドル地方で最も古い市庁舎の一つ。豪華な装飾が施されたゴシック様式の傑作。 |