エル・タヒンの古代都市とは
エル・タヒンは、メキシコのベラクルス州に位置する古代メソアメリカの都市遺跡で、1992年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。6世紀から12世紀にかけて、トトナカ文化の中心地として栄え、多くのピラミッド、宮殿、球戯場が残されています。特に壁龕(へきがん)を多用した建築様式が特徴的です。
登録基準
- (iii) トトナカ文化の高度な建築技術と芸術性を示しており、文化的伝統を伝える顕著な例であること。
- (iv) 壁龕のピラミッドに代表される建築様式が、建築や技術の発展における顕著な例であること。
遺産の価値
建築様式
エル・タヒンには、多くのピラミッド、宮殿、球戯場が存在し、その建築はトトナカ文化の影響を強く受けています。特に、365個の壁龕を持つ「壁龕のピラミッド」は、その独創的なデザインと暦との関連性で知られています。
文化的影響
トトナカ文化の中心地として多くの宗教儀式が行われ、その影響はメソアメリカ全域に広がりました。遺跡には多数の球戯場があり、球技が社会的に重要な役割を果たしていたことを示しています。
概要
エル・タヒンはメキシコのベラクルス州に位置し、6世紀から12世紀にかけてトトナカ文化の中心地として繁栄しました。多くのピラミッド、宮殿、球戯場が良好な状態で保存されています。「壁龕のピラミッド」や多数の球戯場が主要な遺跡です。
| 遺跡名 | 特徴 |
|---|---|
| 壁龕のピラミッド | 365個の壁龕(ニッチ)を持つ独特なデザインのピラミッド。 |
| 球戯場 | 儀式的な球技が行われた場所。遺跡内には17もの球戯場がある。 |
| 円柱の建物 | 宮殿または行政の中心地と考えられている大規模な建造物。 |