大足石刻の写真

大足石刻

大足石刻とは

大足石刻(だいそくせっこく)は、中国重慶市大足区にある仏教石窟群です。9世紀から13世紀の唐代末期から宋代にかけて彫られ、仏教、道教、儒教の思想が融合した様式が特徴です。1999年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。特に宝頂山と北山の石刻が有名で、その高い芸術性と保存状態の良さで知られています。

遺産の価値

大足石刻の価値は、その精巧な彫刻技術と、中国の宗教思想の変遷を物語る歴史的意義にあります。

  • 彫刻技術の傑作:宝頂山や北山の石刻は、写実的で生き生きとした表現が特徴で、細部に至るまで精緻な彫刻が施されています。当時の最高の技術水準を示す傑作と評価されています。
  • 三教融合の文化的影響:仏教だけでなく、道教や儒教の教えも彫刻の主題となっており、これら三つの思想が調和して共存する独特の文化的景観を形成しています。これは、中国の宗教・思想史において非常に重要な事例です。

主な見どころ

大足石刻は主に5つの山に点在しており、それぞれに特色があります。

彫刻群名 特徴
宝頂山 宋代の彫刻が中心。六道輪廻図や釈迦涅槃図など、物語性のある壮大な仏教彫刻群が特徴。
北山 唐代末期から宋代にかけての彫刻が中心。「東洋のヴィーナス」と称される美しい観音像が有名。
南山 宋代の道教彫刻が中心で、道教の神々や思想が表現されている。
石篆山 宋代の彫刻で、儒教、道教、仏教の三教の開祖が並んで祀られている珍しい石窟がある。
石門山 宋代の彫刻で、仏教と道教が融合した彫刻が見られる。

登録基準

  • (i) 人類の創造的才能を表す傑作。
  • (ii) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (iii) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠。

参考文献

「大足石刻」UNESCO World Heritage Centre. https://whc.unesco.org/ja/list/912

大足石刻の基本情報

                         
国名 中華人民共和国
世界遺産の名称 大足石刻
遺産の種類 文化遺産
登録年 1999
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)
備考
範囲(ヘクタール)20.41
地図

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