WORLD HERITAGE
キト市街
アンデス高地のキト旧市街は、格子街路、広場、教会・修道院、中庭住宅を通じ植民都市の形成を伝えます。先住民都市・労働、キト派芸術、奴隷制、地震と住民主体の保存を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 1978年
- 登録基準
- (2)・(4)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- エクアドル
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
アンデス盆地の街路・広場・丘
旧市街は標高の高い盆地で、中央広場を軸とする街路、教会・修道院、公共建築、中庭住宅、市場が、谷・丘・水路へ適応します。格子計画だけを価値とせず、眺望、坂、排水、先行する道・集落との関係を読みます。登録範囲と現在の市域を区別します。
先住民社会と植民都市の形成
スペイン征服以前にキト地域には多様な先住民社会とインカ支配の歴史がありました。植民都市の『創建』を無人地の開始とせず、戦争、疫病、土地再編、強制改宗、先住民共同体の存続を扱います。後世の年代記と考古学・同時代文書を区別します。
教会・修道院とキト派芸術
石・日干し煉瓦・木を用いた建築に、彫刻、絵画、金箔、格天井などが統合され、地域の工房が発展しました。『キト派』を均一様式とせず、注文主、先住民・メスティーソ・アフリカ系の画家・職人、女性修道者の関与を資料で確認します。
強制労働・奴隷制・都市生活
教会、住宅、道路、農地、家事は先住民へのミタ等の労働制度と、奴隷化されたアフリカ系の人びとの労働に支えられました。壮麗な宗教美術を信仰の成果だけで語らず、資金、材料、労働条件を示します。市場の女性、職人、解放者の主体性も扱います。
登録基準(ii)(iv)と遺産の価値
基準(ii)はヨーロッパと地域文化の建築・芸術交流、基準(iv)はアンデス環境へ適応した植民都市と宗教建築群の顕著な例を評価します。検定ではエクアドル、キト、アンデス高地、キト派、教会・修道院、基準(ii)(iv)を整理します。
地震・火山灰・住宅と商業の保全
地震、火山灰、豪雨、斜面、日干し煉瓦の湿気、火災、交通、観光集中が課題です。耐震・防火を伝統材料と両立し、住宅、学校、市場、商業を維持します。外観美化で低所得住民や露店を排除せず、安全・衛生・生計を統合します。
旅行・標高・現役礼拝への配慮
教会、博物館、道路、治安、火山・標高情報は変動するため、必ず再確認します。礼拝と市場を妨げず人物を無断撮影せず、植民都市以前の歴史と強制労働も学びます。
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