ベルゲンのブリッゲン地区とは
ブリッゲン地区は、ノルウェー第2の都市ベルゲンにある歴史的な港湾地区です。14世紀から16世紀半ばにかけて、ドイツの都市同盟であるハンザ同盟の4大外国商館(コントール)の一つが置かれ、北ヨーロッパの貿易拠点として繁栄しました。三角屋根のカラフルな木造建築群が並ぶ景観で知られ、1979年に世界文化遺産に登録されました。
遺産の価値
ブリッゲンの価値は、中世ヨーロッパの商業活動を今に伝えるユニークな都市構造と建築にあります。
- ハンザ同盟の歴史の証人: この地区は、ハンザ商人たちの生活と仕事の場でした。細長い路地に沿って商館や倉庫が密集する独特の都市構造は、当時の国際貿易の様子を伝える貴重な物証です。
- 伝統的な木造建築群: 何度もの大火に見舞われながらも、そのたびに伝統的な工法で再建されてきました。現存する約60棟の建物群は、中世から続く都市の歴史と、木造建築文化の変遷を示しています。
世界遺産登録基準
- (iii) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | ノルウェー、ベルゲン市 |
| 登録年 | 1979年 |
| 遺産種別 | 文化遺産 |
| 時代 | 14世紀~16世紀(ハンザ同盟時代) |
| 建築様式 | 伝統的な木造建築(商館、倉庫) |
| 歴史的意義 | ハンザ同盟の4大外国商館の一つ |