ベルリンのモダニズム公共住宅の概要
ベルリンのモダニズム公共住宅は、ドイツの首都ベルリン市内とその近郊にある6つの集合住宅群です。これらはヴァイマル共和政時代の1910年代から1930年代初頭にかけて、劣悪な労働者階級の住環境を改善するために建設されました。ブルーノ・タウトやヴァルター・グロピウスといった著名な建築家が設計を手がけ、光、空気、緑を取り入れた革新的な都市計画と建築デザインが評価され、2008年に世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録基準
- (ii) 20世紀初頭の社会住宅改革運動のなかで、建築と都市計画の新しいタイポロジーを生み出した。
- (iv) 社会的、政治的、文化的な改革期における社会住宅のあり方を示す優れた例である。
遺産の価値
この遺産の価値は、建築デザインの革新性と、それがもたらした大きな社会的影響にあります。
- 建築と都市計画の革新
機能的で採光に優れた間取り、緑豊かな中庭の配置、近代的な衛生設備など、当時の最先端の理念が盛り込まれています。表現主義的な色彩や幾何学的な配置など、各団地が独自の建築的特徴を持っています。 - 社会的影響
安価で質の高い住宅を大量に供給するモデルケースとなり、その後の世界の公営住宅や都市計画に大きな影響を与えました。
主な住宅団地
| 住宅団地名 | 特徴 |
|---|---|
| ジードルング・ブリッツ(馬蹄形集合住宅) | 設計はブルーノ・タウト。池を囲む巨大な馬蹄形の住棟が象徴的で、鮮やかな色彩が特徴。 |
| グロースジードルング・ジーメンスシュタット | 設計はヴァルター・グロピウス他。ジーメンス社の労働者のために建設された機能主義的な団地。 |
| ヴァイセ・シュタット(白い街) | 設計はオットー・R・サルヴィスベルク他。白を基調とした明るい外観から「白い街」と呼ばれる。 |