長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産とは
長崎県と熊本県天草地方に点在する12の資産が2018年に世界文化遺産に登録されました。16〜19世紀にかけてキリスト教が禁じられた時代に、信仰を隠し続けながら独自の信仰形態を200年以上にわたって守り抜いた「潜伏キリシタン」の歴史的証拠が評価されています。
世界遺産としての価値
登録基準(iii):文化的伝統の証拠
禁教下で仏教・神道の外見を装いながら密かにキリスト教信仰を継続し、島原の乱後の苛烈な弾圧をくぐり抜けた潜伏キリシタンの信仰は、宗教史上稀有な現象として評価されました。1865年の「信徒発見」(大浦天主堂でのフランス人宣教師と潜伏キリシタンの劇的な出会い)はその証です。
主な構成資産
大浦天主堂(長崎市):1864年に建てられた現存する日本最古の木造西洋建築のひとつ。国宝に指定されています。
旧野首教会(野崎島):離島に残る石造教会。現在は無人島となった島に今も建ち続けています。
頭ヶ島の集落(新上五島町):潜伏キリシタンの子孫が建てた石造教会と集落。
天草の﨑津集落(熊本県天草市):漁村の中に教会が建つ独特の景観が「海の天主堂」と称されます。
アクセス
長崎市内の資産は長崎空港・JR長崎駅を起点にアクセスできます。離島の資産へはフェリーが必要です。天草へは熊本市内から車で約2時間。
