ドゥルミトル国立公園の写真

ドゥルミトル国立公園

ドゥルミトル国立公園とは

ドゥルミトル国立公園(DurmitorNationalPark)は、モンテネグロに位置する壮大な自然保護区で、1980年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。公園は、ドゥルミトル山脈とタラ川の渓谷を含む広大なエリアをカバーし、その多様な生態系と美しい自然景観で知られています。

登録基準の具体的内容

登録基準(ⅶ)

ドゥルミトル国立公園は、その壮大な自然景観が評価されています。特に、ドゥルミトル山脈の険しい山々とタラ川の深い渓谷は、訪れる人々に強い印象を与えます。

登録基準(ⅷ)

この公園は、「地球の歴史の主要な段階を示す顕著な例」として評価されています。ドゥルミトル山脈は、氷河期に形成された独特の地質構造を持ち、その地質学的価値が高く評価されています。

登録基準(ⅹ)

また、「生物多様性の保護に重要な自然環境」としても評価されています。

遺産の価値

ドゥルミトル国立公園の価値は、その地質学的、自然環境的な重要性にあります。以下の点にその価値が集約されています:

地質学的価値

ドゥルミトル山脈は、氷河期の氷河活動によって形成された独特の地質構造を持ち、氷河湖やカルスト地形が見られます。特に、タラ川の渓谷は、ヨーロッパで最も深い渓谷の一つであり、その地質学的価値が高く評価されています。

自然環境の多様性

公園内には、多様な動植物が生息しています。特に、ドゥルミトル山脈の高山植物やタラ川の清流に生息する水生生物は、この地域の生物多様性を象徴しています。

遺産の概要

ドゥルミトル国立公園は、その独特な地質学的背景と深い自然環境的意義から、次のような特徴を持っています:

地理と歴史

ドゥルミトル国立公園は、モンテネグロ北西部に位置し、ドゥルミトル山脈とタラ川の渓谷を中心に広がっています。この地域は、氷河期の影響を受けた地形が特徴で、多くの氷河湖が点在しています。

自然景観

公園内には、険しい山々、深い渓谷、広大な森林が広がり、その自然景観は非常に美しく、多くの観光客を引きつけます。特に、タラ川の渓谷は、ラフティングやハイキングの人気スポットとして知られています。

表:ドゥルミトル国立公園の特徴

特徴 詳細
地質学的価値 氷河期に形成された独特の地質構造
自然環境の多様性 多様な動植物が生息、高山植物や水生生物

ドゥルミトル国立公園は、その地質学的、自然環境的価値から、訪れる人々に深い感動を与えます。この遺産を保護し、後世に伝えていくことは、私たちの責務であり、世界の自然遺産としての価値を高める重要な役割を果たしています。

参考文献

「ドゥルミトル国立公園」.UNESCO.https://whc.unesco.org/ja/list/100

ドゥルミトル国立公園の基本情報

                         
国名 モンテネグロ
世界遺産の名称 ドゥルミトル国立公園
遺産の種類 自然遺産
登録年 1980
拡張・範囲変更 2005
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅶ)(ⅷ)(ⅹ)
備考
範囲(ヘクタール)32100
地図

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