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メキシコ文化遺産1987年登録

オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡

メキシコのオアハカ歴史地区とモンテ・アルバンは、サポテカ王都と植民地期以降の市街を組み合わせ、盆地の長い都市史を伝えます。生きた先住民共同体、征服・強制労働、地震と居住権を解説します。

オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡(メキシコ)のイメージイラスト

ESSENTIAL FACTS

基本情報と登録基準

登録年
1987年
登録基準
(1)・(2)・(3)・(4)
種類
文化遺産
国・地域
メキシコ

WHY IT MATTERS

この世界遺産について

オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡とは

メキシコ南部のオアハカ盆地にある、丘上の古代都市モンテ・アルバンと、スペイン植民地時代の町並みを残すオアハカ歴史地区からなる文化遺産です。1987年に登録基準(i)(ii)(iii)(iv)によって世界遺産となりました。UNESCOの登録情報欄では、資産面積は4,375ヘクタール、緩衝地帯は121ヘクタールとされています。

山を造成して築いた都市

モンテ・アルバンでは、丘を削り、段丘や人工の高まり、水路などを築いて、広場、神殿、球戯場、墓、住宅を配置しました。サポテカの政治・宗教の中心として、紀元前500年ごろから西暦800~850年ごろまで長く栄えました。

政治的な中心として衰退したことは、サポテカの人びとや文化が消滅したことを意味しません。UNESCOは、この地域で長い時代にわたって受け継がれた文明と文化の変化を遺跡の価値として評価しています。

住居と墓、祖先の記憶

INAHの解説によると、モンテ・アルバンの埋葬の多くは居住区の内部で行われました。石積みの墓だけでなく、岩盤に掘った穴や、貯蔵穴などを再利用した葬送空間もありました。死者のための場所は、人びとの生活空間と密接に結びついていたのです。

具体例の一つが、アルフォンソ・カソによって1937年に発見された105号墓です。主広場の北東にある大規模な住居に設けられた、西暦700~800年の十字形平面の墓で、岩盤を整えて漆喰を塗り、その上に壁画を描いています。

壁画には、豊かな衣装をまとい行列をつくる男女18人が描かれています。人物の前の暦文字は、それぞれの名前を示す可能性があります。INAHが紹介する解釈では、これらは埋葬された人と血縁をもつ上層階級の祖先で、宗教的・葬送的な儀礼を行う姿と考えられています。人物の観察と、祖先という解釈を区別しながら、当時の家族と信仰を知ることができます。

オアハカの格子状の町並み

スペイン植民都市オアハカは、当初アンテケラと呼ばれ、1529年にサポテカの人びとが住む谷に建設されました。中央広場を基準とした格子状の街路に、教会、修道院、住宅などが並びます。

地震の多い地域に適応して、厚い壁と低い建物が発達しました。歴史地区は記念建造物を集めた場所にとどまらず、経済、政治、宗教、文化活動が続く生活の場でもあります。先スペイン期の丘上都市と植民都市は異なる歴史をもちながら、同じ盆地に重なる都市形成を伝えています。

四つの登録基準

基準(i)は、オアハカの格子状都市計画と、モンテ・アルバンの壮大な建築景観の芸術的達成を評価しています。基準(ii)は、モンテ・アルバンがオアハカ文化圏に与えた長期の影響と、オアハカの都市計画がほかの植民都市に採用されたことに関わります。

基準(iii)は、神殿、球戯場、墓、文字を伴う浮彫が、先古典期・古典期にこの地域を占めた文明を伝える点です。基準(iv)は、モンテ・アルバンに示される地域の歴史的変化と、オアハカの都市計画・建築に表れる先住民とスペインの文化の結びつきを評価しています。

壁画と生活都市を守る

墓の壁画を保存するため、INAHの墓に関する解説は、一般公開を制限する理由を説明しています。発見された資料を見せることと、その材料や彩色を残すことの間には調整が必要です。

一方、オアハカ歴史地区では、INAHと市の連携によって建築計画や開発への対応が行われてきました。UNESCOは、モンテ・アルバンの管理でも、周辺共同体とともに開発から考古遺産を守る取り組みを重視しています。遺跡と、現在も使われる市街地では、必要となる保全の方法も異なります。

世界遺産検定のポイント

オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡はメキシコの文化遺産で、1987年登録、登録基準は(i)(ii)(iii)(iv)です。サポテカの丘上都市、造成された段丘、神殿・球戯場・墓と、スペイン植民地時代の格子状都市が組み合わされています。オアハカの厚い壁と低い建物は、地震の多い環境への適応を示しています。

参考文献

UNESCO:Historic Centre of Oaxaca and Archaeological Site of Monte Albán
INAH:モンテ・アルバンの墓

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世界遺産検定で押さえるポイント

  • オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡はメキシコの文化遺産で、1987年登録、登録基準は(i)(ii)(iii)(iv)です。
  • サポテカの丘上都市、造成された段丘、神殿・球戯場・墓と、スペイン植民地時代の格子状都市が組み合わされています。
  • オアハカの厚い壁と低い建物は、地震の多い環境への適応を示しています。
公式の検定運営団体とは関係のない、一次情報に基づく独自の学習支援情報です。

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