チチェン・イツァの古代都市とは
チチェン・イツァは、メキシコのユカタン半島に位置するマヤ文明の代表的な遺跡で、1988年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。後古典期(9世紀~12世紀頃)に繁栄し、マヤ文化とトルテカ文化が融合した壮大な建造物群が特徴です。その象徴は、ピラミッド形の神殿「エル・カスティージョ」です。
登録基準
- (i) エル・カスティージョをはじめとする建造物が、建築技術と天文学的知識が融合した人類の創造的傑作であること。
- (ii) マヤ文明とトルテカ文明という異なる文化が交流・融合したことを建築様式や芸術で示していること。
- (iii) マヤ文明の宗教的・社会的な中心地として、その文化的伝統を伝える顕著な例であること。
遺産の価値
建築様式
チチェン・イツァには、エル・カスティージョや戦士の神殿など、マヤとトルテカの様式が融合した壮大で精巧な建造物が数多く存在します。特にエル・カスティージョは、マヤの暦を体現した設計で知られています。
文化的影響
マヤ文明の重要な宗教的中心地として、人身供犠などの儀式が行われた聖なる泉(セノーテ)も残っています。その文化的影響は大きく、現在も世界中から多くの観光客が訪れます。
概要
チチェン・イツァはメキシコのユカタン半島にあり、9世紀から12世紀にかけてマヤ文明の政治・宗教の中心地として繁栄しました。エル・カスティージョ、戦士の神殿、聖なるセノーテなどが主要な見どころです。
| 遺跡名 | 特徴 |
|---|---|
| エル・カスティージョ | ククルカン(羽毛の蛇)を祀るピラミッド。暦との関連が深い。 |
| 戦士の神殿 | チャックモール像と多数の石柱が特徴的なトルテカ様式の神殿。 |
| 聖なるセノーテ | 儀式や供物に使われた天然の泉(陥没湖)。 |