ナン・マドール:東ミクロネシアの儀式の中心地とは
ナン・マドールは、ミクロネシア連邦のポンペイ島沖に浮かぶ古代都市遺跡で、2016年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。サウデルール王朝時代(約1200年~1600年)に築かれた儀式や政治の中心地であり、多数の人工島とそれらを繋ぐ運河から構成されています。
登録基準
- (i) 人工島と運河を構築した技術と労働力の規模が、人類の創造的才能を示す傑作であること。
- (iii) サウデルール王朝の政治・宗教の中心地として、その文化や社会構造を伝える顕著な例であること。
- (iv) 現存する宗教的、政治的建造物の建築技術が高く評価されていること。
- (vi) 重要な歴史的出来事や文化的慣習に直接関連する場所であること。
遺産の価値
建築技術
約100の人工島が石の壁で囲まれており、儀式用の建物、住居、墓地として使用されました。その構築技術は驚異的とされています。
文化的影響
サウデルール王朝の儀式と政治の中心地として、多くの宗教行事が行われました。その影響は現在のポンペイ島の文化にも受け継がれています。
概要
ナン・マドールはミクロネシア連邦ポンペイ島沖に位置し、約1200年から1600年にかけてサウデルール王朝によって築かれました。遺跡は儀式や政治の中心地として機能し、ナン・ダウス島やナン・ムワス島などが主要な遺構として残っています。
| 遺跡名 | 特徴 |
|---|---|
| ナン・ダウス島 | 儀式的な建物が集中する中心地 |
| ナン・ムワス島 | サウデルール王朝の墓地 |
| 運河網 | 人工島を繋ぐ水路 |