WORLD HERITAGE
ナン・マドール:東ミクロネシアの祭祀センター
ミクロネシア連邦のナン・マドールは、人工島、運河、玄武岩建築にサウデルール朝の祭祀・政治中心を残します。ポンペイの口承と土地権、労働、植民地研究、海面上昇と危機遺産保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2016年
- 登録基準
- (1)・(3)・(4)・(6)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- ミクロネシア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
人工島・運河・石造区画の構成
浅い礁上の多数の人工島を運河が結び、玄武岩柱材と珊瑚を用いた壁、墓・儀礼・居住区画が配置されます。水路、海、資材調達地を含む祭祀都市として読みます。
サウデルール朝と政治史
地域の政治・宗教中心として形成され、後に支配体制が変化しました。王朝の突然の興亡を伝説だけで確定せず、考古学、口承、地域系譜を区別しながら相互に尊重します。
石材運搬・共同労働と社会
巨大な玄武岩の採取・海上運搬・積上げには高度な知識と労働が必要でした。超自然伝承を否定せず文化的意味として示し、同時に女性・舟人・食料供給者を含む共同作業を考えます。
ポンペイ共同体・土地権と研究倫理
遺跡は現在の共同体の祖先・土地・称号制度と結びつきます。外部研究・観光が口承や遺物を収奪しないよう、公開範囲、収蔵品返還、管理利益を当事者と決めます。
登録基準(i)(iii)(iv)(vi)と遺産価値・検定ポイント
基準群は人工島・石造技術、太平洋島嶼文明への証言、祭祀都市の代表性、生きた伝承との結びつきを評価します。検定ではポンペイ、運河、四基準を整理します。
海面・マングローブ・旅行への配慮
海面上昇、高潮、植生根、石材崩落、水質、無秩序な上陸が課題です。危機遺産等を確認します。入域・舟・撮影は必ず再確認し、石へ登らず地域規則に従います。
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