WORLD HERITAGE
タルノフスキェ・グルィの鉛・銀・亜鉛鉱山と地下水管理システム
ポーランドのタルノフスキェ・グルィ鉛・銀・亜鉛鉱山と地下水管理システムは、鉱山排水を飲料・工業用水へ転用した産業遺産です。坑内労働、蒸気機関、汚染・地下安全と現役給水を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2017年
- 登録基準
- (1)・(2)・(4)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- ポーランド
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
鉱山の排水を地域の水へ
ポーランドの「タルノフスキェ・グルィの鉛・銀・亜鉛鉱山と地下水管理システム」は、2017年に登録基準(i)(ii)(iv)で世界遺産となりました。登録面積は1,672.76ヘクタールです。地下坑道、排水坑、立坑、ポンプなどが、採鉱と排水、さらに地域への給水を結びつけています。
平坦な土地で発達した水工技術
上シレジアの高原では高低差が小さく、地下へ流れ込む水の排出が鉱業の大きな課題でした。重力で水を流す坑道と機械による揚水を組み合わせ、16世紀半ばから19世紀末にかけて水管理が発達しました。採鉱の障害だった地下水を地域への水供給に転じた技術的な創意が、基準(i)の中心です。
ウェールズから来た蒸気機関
鉱山を運営する地域の団体によれば、フリデリク鉱山に導入された蒸気機関は、1787年に南ウェールズのペニダレンで製作され、1788年に運転を始めました。機関はカーディフから船でシュチェチンへ運ばれ、オドラ川の輸送を経て鉱山に届きました。排水設備は地域内だけで生まれたものではなく、人と技術、設備が国境を越える交流によって発達しました。
技術を担った人々
同団体の鉱山史は、1803年に設けられた地元の鉱山学校と、1815年に鉱山で働いていた卒業生を紹介しています。測量、地質、採鉱に関わる専門知識が、学校と現場の間で受け継がれました。立坑の位置を決め、地下で掘り進める仕事は、機械の導入と並ぶ水管理の基盤でした。
三つの基準と保存の歩み
基準(ii)は、ザクセン、ボヘミア、ハンガリー、イギリス、ポーランドなどの鉱業・蒸気技術の交流を評価します。基準(iv)は、産業化に必要な鉛・亜鉛の採掘と、排水・給水を統合したシステムの顕著な例である点です。地下の施設と地上の設備を合わせて、その仕組みが残されています。
1950年代には鉱山の職長アルフォンス・コピアと地元の愛好家が保存・公開へ向けて動き、研究者や博物館関係者も協力しました。歴史鉱山の公開は1976年9月5日に始まりました。採掘施設を地域の歴史として引き継ぐ活動も、この産業遺産の歩みの一部です。
世界遺産検定のポイント
タルノフスキェ・グルィの鉱山と地下水管理システムはポーランドにあり、2017年に登録されました。登録基準は(i)(ii)(iv)です。鉛・銀・亜鉛の採掘と、重力排水・蒸気ポンプ・地域への給水が結びついています。
参考文献
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EXAM ESSENTIALS
世界遺産検定で押さえるポイント
- タルノフスキェ・グルィの鉱山と地下水管理システムはポーランドにあり、2017年に登録されました。
- 登録基準は(i)(ii)(iv)です。
- 鉛・銀・亜鉛の採掘と、重力排水・蒸気ポンプ・地域への給水が結びついています。
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