概要
ハノイ–昇龍(タン・ロン)皇城遺跡の中心地は、ベトナムの首都ハノイに位置する歴史的な遺跡で、2010年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。昇龍皇城は、11世紀に李朝によって建設されて以来、何世紀にもわたってベトナムの政治、文化の中心地として機能しました。現在、敷地内には多くの歴史的建造物や発掘された遺物が残されています。
遺産の価値
- 文化の融合: ベトナム、中国、その他のアジア諸国の建築様式や文化が融合した独特の景観を示しています。
- 歴史的重要性: 何世紀にもわたりベトナム王朝の中心地であり続け、その文化的影響は現代にも及んでいます。
登録基準
- (ii) 文化の交流を示し、異なる文化の影響を受けて独自の様式を発展させた顕著な例である。
- (iii) 長期間にわたり地域の文化的・政治的中心地であった文明を伝える、たぐいまれな証拠である。
- (vi) ベトナムの独立や民族精神といった、顕著な普遍的価値を持つ出来事や伝統と直接関連している。
主な見どころ
| 遺跡名 | 特徴 |
|---|---|
| ドアン門 | 皇城の南門にあたる主要な入口で、壮麗な建築様式を誇ります。 |
| 敬天殿跡 | 最も重要な儀式が執り行われた中心的な宮殿の基壇と龍の彫刻が残っています。 |
| 後楼(王女の館) | 阮朝時代に建てられた建物で、フランス植民地時代には司令部としても使用されました。 |
参考文献
UNESCO World Heritage Centre. 「ハノイ-タンロン王城遺跡中心地区」. https://whc.unesco.org/ja/list/1328