概要
大西洋沿岸ディスカヴァリー・コースト森林保護区は、ブラジルのバイーア州とエスピリトサント州にまたがる8つの保護区群で、1999年に世界自然遺産に登録されました。この地域は、ポルトガル人が最初にブラジルに上陸した「発見の海岸」に位置し、大西洋岸森林(マタ・アトランティカ)の貴重な生態系を保護しています。世界的に見ても植物の多様性が非常に豊かであり、多くの固有種や絶滅危惧種の生息地となっています。
世界遺産登録基準
- (ix) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
- (x) 生物多様性の本来的保全のための最も重要な自然の生息地を包含するもののうち、科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれるもの。
主な構成資産
この遺産は、ブラジルを代表する生物多様性のホットスポットであり、複数の国立公園や生物保護区が含まれています。
| 保護区名 | 特徴 |
|---|---|
| モンテ・パスコアル国立公園 | 多様な植物種と野生生物の生息地であり、歴史的にも重要な場所。 |
| パウ・ブラジル国立公園 | 絶滅危惧種の保護に重点を置く、生物多様性の中心地。 |
参考文献
「ディスカヴァリー・コースト大西洋岸森林保護区群」UNESCO