シュパイアー大聖言とは
シュパイアー大聖堂は、ドイツ南西部のライン川沿いの街シュパイアーにそびえる、世界最大級のロマネスク様式聖堂です。11世紀に神聖ローマ皇帝コンラート2世によって建設が開始され、ザリアー朝皇帝たちの権威を象徴する建造物でした。その後のロマネスク建築に絶大な影響を与えた記念碑的な価値が認められ、1981年に世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録の理由
この遺産は、以下の登録基準を満たしていると評価されました。
- 登録基準(ii): シュパイアー大聖堂の設計、特に身廊の交差ヴォールト天井は、ロマネスク建築の発展において極めて重要な影響を及ぼしました。その様式はラインラント地方だけでなく、ヨーロッパ各地の教会建築の手本となりました。
建築と歴史
- 建築様式: 4本の巨大な塔と2つのドームを持つ壮大な外観、そして均整のとれた内部空間が特徴です。特に、高い天井を石造りのヴォールトで覆う構造は、当時の建築技術の頂点を示すものでした。
- 皇帝の墓所: 地下にある広大なクリプタ(地下聖堂)は、ロマネスク様式のクリプタとして最も保存状態が良く、美しいものの一つです。ここには、コンラート2世をはじめとする8人のドイツ皇帝や王が眠っています。
遺産の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録名称 | Speyer Cathedral |
| 所在地 | ドイツ連邦共和国 ラインラント=プファルツ州 |
| 登録年 | 1981年 |
| 登録基準 | (ii) |