クトナー・ホラの歴史地区とは
クトナー・ホラの歴史地区は、チェコ共和国の中央ボヘミア地方に位置する歴史都市です。中世にヨーロッパ最大級の銀鉱山として繁栄を極め、その富を背景に壮麗なゴシック様式の建築物が次々と建てられました。1995年、「クトナー・ホラ:聖バルバラ教会とセドレツの聖母マリア大聖堂のある歴史都市」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
世界遺産登録基準
- (ii) クトナー・ホラの建造物群は、中世ヨーロッパの建築様式の交流を物語る傑出した例であり、後の時代の中欧建築に大きな影響を与えました。
- (iv) 後期ゴシック様式の傑作である聖バルボラ教会や、かつて王立造幣局が置かれたイタリア宮殿などは、王国の富と権力を象徴する画期的な建築物です。
主な構成資産
クトナー・ホラの繁栄を象徴する歴史的建造物が数多く残されています。
| 遺跡名 | 特徴 |
|---|---|
| 聖バルボラ教会 | 後期ゴシック建築の傑作。鉱夫の守護聖女バルボラに捧げられた教会で、その独特の天蓋状ヴォールト天井で知られる。 |
| イタリア宮殿 | かつての王立造幣局であり、プラハ・グロシュ銀貨が鋳造された場所。ゴシック様式とルネサンス様式が融合している。 |
| クトナー・ホラ銀鉱博物館 | 銀鉱山の歴史を紹介する博物館。中世の採掘坑道の一部を見学できる。 |