ザンジバル島のストーン・タウンとは
ザンジバル島のストーン・タウンは、タンザニアのザンジバル島に位置する歴史的な市街地で、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。インド洋交易の拠点として栄え、アフリカ、アラブ、インド、ヨーロッパの多様な文化が融合した独特の都市景観が特徴です。
世界遺産としての価値
複数の文化が融合した点が評価され、以下の基準で登録されています。
- 登録基準(ii)「文化の交流」: スワヒリ、アラブ、インド、ヨーロッパの建築様式が融合した独特の都市景観。
- 登録基準(iii)「文化的伝統」: スワヒリ文化の中心地として、多様な文化を維持してきた歴史。
- 登録基準(vi)「歴史的出来事との関連」: 東アフリカにおける奴隷貿易の歴史的な中心地であり、その悲劇を伝える重要な遺産。
町の概要と主な見どころ
8世紀から19世紀にかけてインド洋交易の拠点として発展したストーン・タウンには、歴史を物語る多くの建造物が残されています。特に、精巧な彫刻が施された木製の「ザンジバル様式のドア」は有名です。
| 遺跡名 | 特徴 |
|---|---|
| スルタン宮殿(ハウス・オブ・ワンダーズ) | かつてのスルタンの宮殿。現在は歴史博物館として公開されている。 |
| 旧奴隷市場 | 奴隷貿易の歴史を伝える場所。現在は英国国教会が建てられている。 |
| フレディ・マーキュリー生家 | 伝説のロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーが幼少期を過ごした家。 |
参考文献
「ザンジバル島のストーン・タウン」. UNESCO. https://whc.unesco.org/ja/list/173