ゴールの旧市街とその要塞とは
スリランカ南西岸に位置する、ヨーロッパの植民地時代に築かれた要塞都市です。16世紀にポルトガル人が建設を始め、17世紀にオランダ人が大規模に拡張・強化しました。ヨーロッパの建築様式と南アジアの伝統が融合した独特の街並みが評価され、1988年に世界文化遺産に登録されました。
遺産の概要
インド洋に突き出た岬に築かれたゴールは、堅固な城壁に囲まれています。旧市街の中には、植民地時代の面影を残す教会、モスク、行政庁舎、個人邸宅などが立ち並び、現在も多くの人々が暮らす「生きている世界遺産」です。石畳の細い路地を歩けば、タイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
主な見どころ
- ゴール・フォート(オランダ要塞): 海に面して築かれた堅固な城壁と稜堡。壁の上は遊歩道になっており、夕日の名所としても知られています。
- ダッチ・リフォームド教会: 1755年に建てられた、オランダ植民地時代を象徴する教会です。
- ゴール灯台: 白亜の美しい灯台で、要塞のシンボルとなっています。
- 旧市街の街並み: コロニアル様式の建物が並ぶ、風情ある路地が魅力です。
登録基準
- (iv) 16世紀から19世紀にかけてのヨーロッパの軍事建築と、アジアの伝統が融合した要塞都市の顕著な見本です。