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世界遺産ライブラリWORLD HERITAGE LIBRARY

WORLD HERITAGE

スペイン文化遺産1993年登録

メリダの考古遺跡群

スペイン西部メリダの考古遺跡群は、劇場、円形闘技場、橋、水道、住宅遺構にローマ属州都の都市生活を伝えます。征服・奴隷制、職人と住民、現代都市下の保全を解説します。

メリダの考古遺跡の写真

ESSENTIAL FACTS

基本情報と登録基準

登録年
1993年
登録基準
(3)・(4)
種類
文化遺産
国・地域
スペイン

WHY IT MATTERS

この世界遺産について

劇場・橋・水道・都市遺構の構成

劇場、円形闘技場、神殿、橋、水道、ダム、住宅、墓地が現代都市の内外に分散します。壮大な娯楽施設だけでなく給水、道路、商業、居住、葬送を結ぶ属州都エメリタ・アウグスタの都市システムとして読みます。

ローマ征服と属州都形成の歴史

退役兵植民市として建設され、ルシタニア属州の行政・交通中心となりました。ローマ化を文明化として語らず、征服、土地取得、徴税、軍事、先住地域社会の変化を扱い、西ゴート・イスラム・中世以降の再利用も追います。

工学・建築・日常生活

コンクリート・石造、アーチ、水道勾配、舞台装飾、モザイクなどが高度な工学と工房技能を示します。為政者だけでなく石工、水管理者、俳優、商人、女性、奴隷化された人びとの労働と暮らしを扱います。

娯楽・権力・奴隷制

劇場や闘技場は公共生活と帝国権力の表現であり、演者・剣闘士・動物・観客を組織しました。暴力を娯楽として再現せず、奴隷化、身分差、死傷、宗教変化を人びと中心に記し、出土資料の限界も示します。

登録基準(iii)(iv)と価値

基準(iii)はローマ属州都市と後世の文化層を伝える証言、基準(iv)は劇場、水道、橋、住宅などがまとまる都市建築群の代表性を評価します。検定ではエメリタ・アウグスタ、ルシタニア、水道・劇場、基準(iii)(iv)を整理します。

都市開発・石材・地下遺構の保全

交通振動、地下水、豪雨、石材風化、植生、群衆、現代建設が課題です。地下遺構を事前調査し、排水・構造・モザイク環境を監視します。現代住民の住宅・移動と保存を調整し、遺跡だけの都市にしません。

旅行・分散遺跡への配慮

各施設の公開、公演、発掘、暑熱、交通は変動するため、必ず再確認します。遺構へ登らず、一施設で全体を代表させず、征服・奴隷制と都市の日常を併せて学びます。

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