WORLD HERITAGE
サウジアラビアのハイール地方のロック・アート
サウジアラビア北部の二つの岩絵群は、失われた湖や河川と、砂漠化に適応した人々の約1万年の記録です。岩刻画の技法、動物と人間の表現、登録基準(i)(iii)、観光増加と損傷防止を結びつけて解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2015年
- 登録基準
- (1)・(3)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- サウジアラビア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
基本情報と二つの岩絵群
サウジアラビアのハイール地方のロック・アートは、2015年に登録基準(i)(iii)で登録された文化遺産です。UNESCOの登録欄では面積2,043.8ヘクタール、緩衝地帯3,609.5ヘクタール。ジュッバーとシュウェイミスにある二つの離れた構成資産が、岩刻画、碑文、考古遺構と周囲の環境を一体として伝えます。
消えた湖と砂に覆われた谷
ジュッバーのジャバル・ウンム・シンマンはハイール市の北西約90キロメートルに位置します。丘陵のふもとにはかつて淡水湖があり、人と動物の水源でした。南約250キロメートルのシュウェイミスでは、ジャバル・アル=マンジュールとジャバル・ラアトが、現在は砂に覆われたワジの岩壁を形成しています。後者の多数の人間像、動物像、碑文は、約1万年に及ぶ人間活動を伝えます。
岩刻画に残る環境への応答
中期完新世から進んだ砂漠化は、地域の環境と人々の居住のあり方を変えました。UNESCOは、これらの変化が岩刻画や碑文に表れていると説明しています。簡素な石槌を使いながらも複数の技法で刻まれた表現は、乾燥した現在の景観とは異なる、かつての水辺の生活を考える資料です。
登録基準(i)(iii)
基準(i)は、環境が徐々に悪化するなかで、多様な技法によって生み出された膨大な岩刻画を、人間の創造的才能の優れた表現として評価します。基準(iii)は、環境上の大きな変化に応答した過去社会への証言であり、とくにシュウェイミスが消滅した社会の詳細な記録を残している点にあります。
岩面と周囲の景観を守る仕事
岩刻画は元の場所、素材、形態を保っています。一方、UNESCOの価値説明はジュッバーの給水塔やダムによる景観への影響、緩衝地帯の開発、破壊行為、将来の来訪増加への備えを課題として挙げています。同説明では、現場の警備員だけでなく住民や地元ベドウィンも損傷を通報でき、遺跡の保護と来訪者の受け入れに地域社会が重要な役割を担うとされています。
世界遺産検定で押さえるポイント
サウジアラビアの文化遺産で、2015年登録、基準(i)(iii)です。ジュッバーとシュウェイミスの二構成資産、失われた淡水湖、約1万年の岩刻画と砂漠化が要点です。基準(i)は創造的表現、(iii)は環境変化に応答した過去社会への証言です。
参考資料
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EXAM ESSENTIALS
世界遺産検定で押さえるポイント
- サウジアラビアの文化遺産で、2015年登録、基準(i)(iii)です。
- ジュッバーとシュウェイミスの二構成資産、失われた淡水湖、約1万年の岩刻画と砂漠化が要点です。
- 基準(i)は創造的表現、(iii)は環境変化に応答した過去社会への証言です。
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