WORLD HERITAGE
シミエン国立公園
エチオピア北部のシミエン国立公園は、侵食が刻む断崖と高原に、ワリアアイベックス、ゲラダ、エチオピアオオカミなど固有性の高い生物を育みます。住民の権利、放牧、気候変動と保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 1978年
- 登録基準
- (7)・(10)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- エチオピア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
高原・断崖・峡谷の山岳景観
火山活動で形成された高原を長期の侵食が刻み、切り立つ断崖、深い峡谷、岩峰、草地、ヒース・森林帯をつくりました。単一の展望地点だけを遺産とせず、高度差による気温・水分・植生の変化を読みます。地質年代や最高標高は最新の公式資料で確認します。
固有種と高度帯の生態系
ワリアアイベックス、ゲラダ、エチオピアオオカミをはじめ、高地へ適応した哺乳類・鳥類・植物が生息します。ゲラダをヒヒと一括りにせず、分類と食性を区別します。象徴種だけでなく、草地、土壌生物、捕食・被食、季節移動のつながりを扱います。
農耕・放牧・地域住民の暮らし
公園と周辺では長く農耕、放牧、採取、移動が営まれてきました。住民を自然破壊の原因だけにせず、土地不足、貧困、政策、人口変化、市場、気候の複合要因を示します。移転や利用制限は、自由意思、補償、生計、文化的つながりを含む権利保障が前提です。
危機遺産からの回復と課題
農地拡大、過放牧、道路、集落、火災、野生動物の減少などから危機遺産リストに記載された時期があります。解除を『問題解決』と同義にせず、個体群、回廊、生息地、住民福祉を継続監視します。感染症と家畜・野生動物の接触にも配慮します。
登録基準(vii)(x)と遺産の価値
基準(vii)は巨大な断崖と峡谷がつくる卓越した自然景観、基準(x)は固有・絶滅危惧種を含む高地生物多様性の重要な生息地を評価します。検定ではエチオピア、侵食高原、ワリアアイベックス、ゲラダ、二基準を結びます。
気候変動・回廊・共同管理
気温上昇は高地種の適地を上へ狭め、干ばつ、豪雨、土壌侵食、火災を変化させます。公園境界内だけでなく周辺回廊、家畜衛生、草地回復を管理し、住民の知識と利益配分を組み込みます。観光収入と保全雇用の透明性も重要です。
旅行・高山安全・野生動物
道路、トレッキング許可、ガイド、安全情報、雨季、標高への対応は変動するため、必ず再確認します。野生動物へ餌を与えず距離を保ち、登山道を外れず、地域住民を無断撮影しません。
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旅の計画・アクセス
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