WORLD HERITAGE
ハラール・ジュゴル要塞歴史都市
エチオピア東部のハラール・ジュゴルは、城壁内にモスク、聖廟、路地、中庭住宅、市場が密集するイスラム歴史都市です。オロモほか周辺社会、女性・商人、都市生活と保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2006年
- 登録基準
- (2)・(3)・(4)・(5)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- エチオピア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
ハラール・ジャゴル要塞歴史都市
エチオピア東部の台地に位置する城壁都市で、2006年に基準(ii)(iii)(iv)(v)で世界文化遺産に登録されました。登録面積48ヘクタールは城壁内の歴史都市を含みます。城壁、門、路地、宗教施設、住宅が、今も生活する共同体と結び付いています。
城壁と交易都市の歴史
城壁は13〜16世紀に築かれ、歴史的な五つの門は主要な道に対応していました。1520〜1568年にはハラリ王国の首都となり、17世紀には独立した首長国、1887年にはエチオピアの一部となりました。16世紀末から19世紀にかけて、海岸と内陸高地を結ぶ交易とイスラム学問の中心として栄えました。
モスクと路地の都市構成
UNESCOは82のモスクと102の聖廟を挙げ、三つのモスクは10世紀にさかのぼると説明しています。商業・宗教施設が中心を占め、狭い路地が入り組む現在の配置は、16世紀の都市計画を受け継いでいます。「イスラム第4の聖都」とも呼ばれる宗教的な位置付けと、日々の商いが同じ都市空間に重なっています。
ハラリ住宅とインド商人の家
伝統的なハラリ住宅は、独特の室内構成をもつ住居です。19世紀末にはインド商人が木造ベランダのある住宅を建て、その影響からインド式とハラリ式を組み合わせた家も生まれました。町の特色は一つの不変な様式ではなく、アフリカとイスラムの伝統、海を介した交流が重なった点にあります。
工芸と言葉を受け継ぐ共同体
UNESCOは、織物、籠作り、製本をハラリの質の高い工芸として紹介しています。伝統的な共同体の組織は、社会関係と建物だけでなく、ハラリ語の継承にも関わってきました。基準(v)は住宅の形だけを評価するのではなく、アフォチャと呼ばれる社会・空間組織、言語、周囲の環境との独特な関係を含む伝統的集落の価値です。
四つの登録基準
基準(ii)は、イスラム文化とアフリカ内陸、とりわけエチオピア南部の伝統の交流です。基準(iii)は、交易による多様な影響を受けながら独自性を保った、イスラムとアフリカに根差す文化伝統の証言を評価します。基準(iv)は、その伝統が生んだ建物の類型と都市全体の構成です。基準(v)では、環境との関係を保ってきた集落が、現代化による不可逆的な変化に弱いことも重要です。
暮らしと保存を両立する
UNESCOの管理説明は、木製扉の金属への交換、非伝統的な材料の導入などが歴史的な建物へ及ぼす影響を指摘しています。歴史建築の台帳をGISで整え、都市計画により遺産保存と住民の生活改善、周辺農地の保全を結び付ける方針が示されています。新築や基盤設備、廃棄物の管理と、住宅の維持を別々に考えないことが、生きた都市を守る課題です。
世界遺産検定のポイント
ハラール・ジャゴルはエチオピアの文化遺産で、2006年登録、基準(ii)(iii)(iv)(v)です。城壁都市、イスラムとアフリカの文化交流、ハラリ住宅、インド式住宅との融合、工芸・言語・共同体組織が特徴です。
参考文献
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EXAM ESSENTIALS
世界遺産検定で押さえるポイント
- ハラール・ジャゴルはエチオピアの文化遺産で、2006年登録、基準(ii)(iii)(iv)(v)です。
- 城壁都市、イスラムとアフリカの文化交流、ハラリ住宅、インド式住宅との融合、工芸・言語・共同体組織が特徴です。
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