古都奈良の文化財とは
1998年に世界文化遺産に登録された「古都奈良の文化財」は、奈良市内にある8つの資産(東大寺・興福寺・春日大社・春日山原始林・元興寺・薬師寺・唐招提寺・平城宮跡)から構成されています。710年の平城京遷都から784年の長岡京遷都までの約70年間、奈良は日本の首都として栄え、中国・朝鮮・西域の文化を吸収しながら「天平文化」と呼ばれる華やかな文化を開花させました。
世界遺産としての価値:3つの登録基準
登録基準(ii):文化交流の証拠
シルクロードの東の終着点ともいえる奈良には、唐・西域・インドの文化が集結しました。正倉院宝物はその象徴であり、今も約9,000件の宝物が守り続けられています。
登録基準(iii)・(vi)
日本の国家統一と仏教受容という歴史的転換期を体現する場所として、また日本の宗教・文化の形成に決定的な役割を果たした人物・出来事と直接結びつく遺産として評価されています。
主な構成資産
東大寺:奈良の大仏(盧舎那仏)を安置する世界最大級の木造建築・大仏殿。国宝の仁王像が守る南大門も圧巻です。
春日大社:藤原氏の氏神を祀る格式高い神社。約3,000基の燈籠と原始林が神秘的な雰囲気を醸します。
薬師寺:東塔(国宝)は「凍れる音楽」とも称される白鳳時代の名建築。
唐招提寺:鑑真和上が創建した律宗の総本山。金堂は天平建築の最高傑作のひとつです。
平城宮跡:奈良時代の都の跡。大極殿・朱雀門が復元されています。
アクセス
近鉄奈良駅・JR奈良駅を拠点に市内バスや徒歩でアクセスできます。大阪・京都から近鉄・JRで約30〜45分。
