スマトラの熱帯雨林遺産

スマトラの熱帯雨林遺産とは

インドネシアのスマトラ島に広がる3つの国立公園から構成される世界自然遺産です。2004年に登録され、その広大な熱帯雨林と絶滅危惧種を含む豊かな生物多様性が評価されています。しかし、密猟や違法伐採、農地転換などの脅威にさらされています。

構成資産

以下の3つの国立公園が含まれます。

• グヌン・ルスール国立公園
• クリンチ・スブラット国立公園
• ブキット・バリサン・セラタン国立公園

世界遺産登録基準

• (7) ひときわ優れた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
• (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
• (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

危機遺産

2011年、密猟、違法伐採、農業のための土地侵食、そして公園内を通過する道路建設計画などが原因で、危機遺産リストに登録されました。これらの問題は、遺産が持つ普遍的価値を深刻に脅かしています。

主な動植物

この地域には多くの固有種や絶滅危惧種が生息しており、生物多様性のホットスポットとして知られています。

スマトラの熱帯雨林遺産の基本情報