ビーソトゥーンの写真

ビーソトゥーン

概要

ビソトゥーンは、イラン西部のケルマーンシャー州にある考古遺跡群です。古代オリエントの歴史を解明する上で極めて重要な「ビソトゥーン碑文」で世界的に知られています。この碑文は、アケメネス朝ペルシャの王ダレイオス1世が、紀元前521年に自らの即位の正当性と反乱鎮圧の功績を3つの言語(古代ペルシア語、エラム語、アッカド語)で岩壁に刻ませたものです。この遺跡群は、先史時代からメディア、アケメネス朝、ササン朝、イルハン朝に至る各時代の遺構を含み、2006年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

世界遺産登録基準

  • (ii) アケメネス朝の記念碑的芸術が、その後の芸術や建築に与えた影響を示しています。
  • (iii) ビソトゥーン碑文は、古代ペルシア帝国の発展を示す唯一無二の証拠です。

主な構成資産

ビソトゥーン遺跡は、古代から交通の要所であったザグロス山脈の麓に位置し、様々な時代の記念物が残されています。

要素 特徴
ダレイオス1世のレリーフと碑文 王が反乱者を踏みつける場面を描いたレリーフと、古代オリエント史の解読の鍵となった三言語碑文。
ヘラクレス像 セレウコス朝時代(紀元前2世紀)にギリシャ様式で彫られた彫像。
パルティア時代のレリーフ パルティア王国の王たちに関連する複数のレリーフ。
キャラバンサライ跡 サファヴィー朝時代に建設された隊商宿の遺構。

遺産の価値

ビソトゥーンの最大の価値は、楔形文字で書かれた三言語の碑文にあります。これにより、19世紀の学者ヘンリー・ローリンソンが古代ペルシア語を解読し、それがエジプトのロゼッタストーンと同様に、アッカド語やエラム語といった他の古代言語の解読につながりました。このように、ビソトゥーンは古代オリエント史研究における画期的なブレークスルーをもたらした、非常に重要な場所です。

ビーソトゥーンの基本情報

                         
国名 イラン・イスラム共和国
世界遺産の名称 ビーソトゥーン
遺産の種類 文化遺産
登録年 2006
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅱ)(ⅲ)
備考
範囲(ヘクタール)187
地図

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