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ローマの歴史地区

ローマの歴史地区とは

「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖 théor堂」は、イタリアの首都ローマの中心部に広がる地域で、1980年にユネスコの世界文化遺産に登録されました(1990年に範囲拡大)。「永遠の都」と称されるローマは、古代ローマ帝国の首都として栄え、その後もキリスト教世界の中心として発展しました。この地区には、古代からバロックに至るまでの約2500年にわたる歴史を物語る数多くの遺跡や建造物が密集しています。

世界遺産登録基準

  • 登録基準(i): 古代ローマのコロッセオやパンテオンなど、人類の創造的才能を表現する傑作を数多く含んでいる。
  • 登録基準(ii): 古代からルネサンス、バロックに至るまで、建築、絵画、彫刻の分野でヨーロッパ文化に絶大な影響を与えた。
  • 登録基準(iii): フォロ・ロマーノなどの遺跡群は、古代ローマという偉大な文明の類まれな証拠である。
  • 登録基準(iv): 古代ローマの公共建築物や水道橋は、当時の建築技術の到達点を示す顕著な例である。
  • 登録基準(vi): ローマは古代帝国の中心、そしてキリスト教世界の中心として、世界の歴史、思想、宗教に計り知れない影響を与えた出来事と深く結びついている。

遺産の価値

ローマの価値は、一つの都市の中に西洋文明の歴史が凝縮されている点にあります。

  • 建築様式の多様性: 古代ローマの壮大な遺跡、中世の教会、ルネサンスの宮殿、バロックの噴水や広場など、各時代の最高の建築芸術を一度に体験できます。
  • 歴史の重層性: 街の至る所で、異なる時代の遺跡や建物が重なり合っており、都市そのものが一つの巨大な博物館のようです。

主要な建造物

歴史地区には世界的に有名な建造物が数多く含まれています。

建造物 特徴
コロッセオ 古代ローマ最大の円形闘技場。帝国の権力と建築技術の象徴。
フォロ・ロマーノ 古代ローマの政治、経済、宗教の中心地であった公共広場の遺跡群。
パンテオン 古代ローマ建築の傑作。巨大な円蓋(ドーム)は圧巻。
サン・ピエトロ大聖堂 カトリックの総本山。ミケランジェロらが設計に関わったルネサンス・バロック建築の至宝。(ヴァチカン市国内)

観光と保全

世界有数の観光地であるため、膨大な数の観光客が訪れます。排気ガスによる汚染や振動から石造りの建造物を守るため、車両規制や継続的な修復作業など、遺産の保全が重要な課題となっています。

ローマの歴史地区の基本情報

                         
国名 イタリア共和国 ヴァティカン市国
世界遺産の名称 ローマの歴史地区
遺産の種類 文化遺産
登録年 1980
拡張・範囲変更 1990
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
備考
範囲(ヘクタール)1469.7
地図

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