IUCN(国際自然保護連合、International Union for Conservation of Nature)とは、本部をスイスのグランに置く世界的組織で、ユネスコやフランス政府、スイス自然保護連盟等の呼びかけによって国家政府やNGO、科学者等をメンバーとして1948年に設立された国際的な自然保護ネットワークです。
ICCROM、ICOMOSとともに世界遺産委員会諮問機関として毎年開催される世界遺産委員会に代表が参加します。
世界遺産センターからの依頼を受け、世界遺産リストへ登録推薦された自然遺産の専門的調査や審査を行い、世界遺産委員会に審査報告を行います。また、世界遺産登録後も自然遺産の保全状況の監視や、国際的援助要請の審査等も行います。
現在は約1,200の組織が会員となり、6つの専門家委員会が中心となって生物多様性の保全のために協力しています。
IUCNの6つの専門委員会
IUCNには世界の生物多様性の保全に取り組むため、以下の6つの専門委員会が存在します。
- 種の保存委員会(SSC)
- 世界保護地域委員会(WCPA)
- 生態系管理委員会(CEM)
- 教育コミュニケーション委員会(CEC)
- 環境経済社会政策委員会(CEESP)
- 世界環境法委員会(WCEL)
それぞれにその分野の専門家が集結しており、地球レベルでどのように環境保全を行うべきかを議論し、その国際基準や政策の立案の実行に貢献しています。