ライティング・オン・ストーン/アイシナイピとは
ライティング・オン・ストーン/アイシナイピは、カナダのアルバータ州南部に位置する、先住民ブラックフット(シクシカ)族の聖地です。数千年間にわたって岩に刻まれた膨大な数の岩絵(ペトログリフ)や絵画(ピクトグラフ)が残されており、その文化的・精神的な重要性から2019年に世界文化遺産に登録されました。「アイシナイピ」とはブラックフット族の言葉で「絵が描かれている」「書かれている」を意味します。
世界遺産としての価値
この遺産は、北米平原の先住民文化の、現存するまたは消滅した文化的伝統を証明する顕著な物証であることが評価されています(登録基準iii)。
- 文化的・歴史的記録: 岩絵には、狩猟の様子、重要な出来事、戦いの記録、そして精霊世界との交信などが描かれており、ブラックフット族の歴史と世界観を伝える貴重な記録となっています。
- 精神的な聖地: この場所は、精霊の力が宿る場所と信じられており、古くから儀式やビジョン・クエスト(個人が霊的な導きを求める儀式)が行われてきました。現在もブラックフット族にとって極めて重要な精神的中心地です。