湖北省の神農架とは
神農架は、中国湖北省に位置する広大な自然保護区で、2016年に世界自然遺産に登録されました。標高3,000メートルを超える山々と豊かな森林に覆われ、古代からの生態系が保たれています。その極めて高い生物多様性から「生きた化石」の宝庫とも呼ばれ、多くの固有種や希少種が生息しています。
世界遺産登録基準
- (ix) 生態系や生物の進化を示す顕著な例。古代からの生物多様性を維持しており、多くの固有種や希少種が生息しています。
- (x) 生物多様性の保全上、最も重要な自然生息地。絶滅危惧種のキンシコウ(金色のモンキー)や、希少な動植物の生息地として国際的に重要です。
遺産の概要
神農架の価値は、その手つかずの自然景観と豊かな生物多様性にあります。広大な森林、険しい山々、清らかな河川が織りなす景観は壮大で、訪れる人々を魅了します。特に、世界的に希少なキンシコウや多くの固有植物が生息しており、生態系の保護において極めて重要な役割を果たしています。
主要な保護種
| 保護種 | 特徴 |
|---|---|
| キンシコウ(金色のモンキー) | 美しい毛並みを持つ希少種。 |
| チュウゴクオオサンショウウオ | 世界最大級の両生類。 |
| 固有植物 | 氷期を生き延びた多くの古代植物が生息。 |
参考文献
「湖北省の神農架」. UNESCO. https://whc.unesco.org/ja/list/1509