WORLD HERITAGE
ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸
英国北アイルランドのジャイアンツ・コーズウェーと海岸は、玄武岩の柱状節理と崖に古第三紀の火山活動を示します。地質学論争、フィン・マックールの口承、海岸侵食と来訪者安全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 1986年
- 登録基準
- (7)・(8)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- 英国
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
海へ続く玄武岩の柱
ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸は、英国・北アイルランドのアントリム海岸にある自然遺産です。1986年に基準(vii)(viii)で登録され、2016年に軽微な境界変更がありました。UNESCO登録欄の面積は239.405haです。海へ続く石畳のような景観は、約4万本とされる多角形の玄武岩柱からなります。
溶岩が冷え、海岸に現れるまで
UNESCOは、この地形の形成を約6000万年前の火山活動に結びつけています。溶岩が冷える際に収縮して割れ目が生じ、規則的な柱状節理になりました。National Trustの解説では、古い玄武岩を侵食してできた谷へ、さらに溶岩が流れ込んだ過程が説明されています。後の氷河や海の侵食によって、現在目にする柱が露出しました。
見どころは足元の柱だけではありません。崖に重なる溶岩流と、その間の層は、火山活動の順序を読み解く資料です。基準(vii)は玄武岩の崖と柱がつくる際立った自然美、基準(viii)は北大西洋地域の地史を理解するうえで重要な溶岩と地層の連続、柱状節理の典型的な露出に関わります。この場所の研究は、近代の地球科学の発展にも貢献してきました。
巨人の物語を伝えた案内人たち
フィン・マックールがスコットランドの巨人に会うため海を渡る道を造った、という物語がこの海岸に結びついています。National Trustは、争いではなく恋人に会うために道を造ったという別の語りも紹介しています。こちらは18世紀から19世紀初めに現地の案内人が語っていたもので、メアリー・アンという女性が1830年に書いた詩にも残されたといいます。
同じ岩を見ても、物語の筋は一つではありません。これらは溶岩の形成を証明する地質資料ではなく、人びとが景観に意味を与え、来訪者へ語り継いだ歴史の資料です。自然の仕組みと地域の物語を区別することで、双方の面白さが見えてきます。
変化し続ける海岸の保全
UNESCOの管理説明は、自然侵食によって崖の露出が変化し、歩道の経路などの見直しが必要になり得ることを挙げています。海面や暴風の変化も、岩の見え方や近づきやすさへ影響する可能性があります。保存とは、海岸を固定された完成品として扱うことではなく、地質的な変化を監視しながら人の利用を調整することでもあります。実際の立入範囲は現地管理者の案内によります。
世界遺産検定で押さえるポイント
英国の北アイルランド、1986年登録の自然遺産で、基準は(vii)(viii)です。玄武岩の柱状節理、溶岩の冷却収縮、約6000万年前の火山活動、フィン・マックール伝説が主な要点です。物語と地質学の説明は区別されます。
参考文献
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世界遺産検定で押さえるポイント
- 英国の北アイルランド、1986年登録の自然遺産で、基準は(vii)(viii)です。
- 玄武岩の柱状節理、溶岩の冷却収縮、約6000万年前の火山活動、フィン・マックール伝説が主な要点です。
- 物語と地質学の説明は区別されます。
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