WORLD HERITAGE
ワッデン海
オランダ、ドイツ、デンマークのワッデン海は、潮汐で現れる干潟、砂州、塩性湿地が渡り鳥・海洋生物を支える越境自然遺産です。形成と利用の歴史、堆積過程、漁業、気候変動、三国共同管理を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2009年
- 登録基準
- (8)・(9)・(10)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- オランダ・デンマーク・ドイツ
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
三か国にまたがるワッデン海
ワッデン海は北海沿岸のオランダ、ドイツ、デンマークにまたがる、世界最大の連続した砂泥質干潟の自然遺産です。2009年に登録され、2011年の小規模境界変更、2014年の拡張を経ています。登録基準は(viii)(ix)(x)、UNESCO登録欄の面積は1,143,403ヘクタールです。
登録範囲が広がった経緯
三国共同事務局の2017年報告によれば、2009年にはオランダ側、ドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン側とニーダーザクセン側の一部が登録されました。2011年にハンブルク側、2014年にデンマーク側とニーダーザクセン側の追加区域が加わりました。三か国の沿岸すべてが一度に登録されたわけではありません。
潮汐がつくり続ける地形
潮汐、波、砂と泥の移動によって、水路、砂州、干潟、島、塩性湿地が絶えず変化します。基準(viii)は、海面上昇のもとで発達する温帯の砂質海岸と、規模・多様性に優れた堆積地形を評価しています。河川の影響は比較的小さく、潮間帯と海岸の砂州・島の仕組みが主要な特徴です。
食物網と渡り鳥の補給地
陸、海、淡水が接する多様な環境が、高い生物生産と豊かな食物網を支えています。基準(ix)は地形と生態過程が密接に結び付く、大規模で自然性の高い潮間帯生態系を評価します。基準(x)では、渡り鳥の中継・換羽・越冬地としての役割が重要です。UNESCOの価値説明は、同時に最大610万羽、年間平均1,000万~1,200万羽の鳥が利用するとしています。
国境を越える調査と保全
三国協力は保護区の管理に加え、漁業、航行、観光などとの調整を担います。共同事務局の2017年報告では、繁殖鳥・渡り鳥の共同監視は1989年、アザラシ類は1992年から行われ、1997年に共通監視項目とデータ管理を導入したTMAPに組み込まれています。国ごとの境界を越えて一つの生態系として評価するための取り組みです。UNESCOは漁業、港湾、周辺産業、海上交通、開発、気候変動を継続的に注意すべき課題に挙げています。
世界遺産検定で押さえるポイント
オランダ・ドイツ・デンマークにまたがり、2009年登録、2011年境界変更、2014年拡張の自然遺産です。基準(viii)は堆積海岸地形、(ix)は潮間帯の生態過程、(x)は渡り鳥などの生息地の価値に対応します。潮汐で変化する干潟と、東大西洋・アフリカ=ユーラシアの渡りのネットワークが要点です。
参考文献
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世界遺産検定で押さえるポイント
- オランダ・ドイツ・デンマークにまたがり、2009年登録、2011年境界変更、2014年拡張の自然遺産です。
- 基準(viii)は堆積海岸地形、(ix)は潮間帯の生態過程、(x)は渡り鳥などの生息地の価値に対応します。
- 潮汐で変化する干潟と、東大西洋・アフリカ=ユーラシアの渡りのネットワークが要点です。
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