WORLD HERITAGE
ウッド・バッファロー国立公園
カナダ北部のウッド・バッファロー国立公園は、大河川、内陸デルタ、塩原、森林と草地を守ります。ウッドバイソンとアメリカシロヅルに加え、先住民族の強制移動・権利、水量変化、資源開発の累積影響を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 1983年
- 登録基準
- (7)・(9)・(10)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- カナダ
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
大河川・デルタ・森林の構成
ピース川とアサバスカ川、内陸デルタ、湖沼、湿地、森林、草地、塩原、カルストが巨大な水陸モザイクをつくります。公園境界内だけで完結せず、上流の水量、下流への流れ、渡り鳥の移動経路まで含む生態系として読みます。
洪水と火が支える生態過程
河川水位と氷詰まり洪水が湿地を更新し、森林火災も植生の世代交代を促します。すべての洪水や火を排除すべき災害とは扱わず、人命・施設を守りながら自然過程を維持します。ダム運用、乾燥化、気候変動の影響は最新の観測で確認します。
バイソン・シロヅルと生物多様性
ウッドバイソンの群れとアメリカシロヅルの繁殖地で知られます。疾病、家畜由来個体との交雑、捕食、餌環境、渡り経路を総合して保全します。個体数と保全区分は変動するため、象徴種の成功談だけでなく不確実性と管理上の葛藤も示します。
先住民族の土地・権利・公園史
クリー、デネ、メティなどの人びとは狩猟、漁労、採集、移動、地名を通じてこの土地と関係してきました。国立公園設置が利用制限や強制移動を伴った歴史を隠しません。先住民族を昔の住民としてではなく、現在の権利主体・知識保持者・共同管理者として扱います。
登録基準(vii)(ix)(x)と価値
基準(vii)はデルタ、塩原、野生動物群集などの壮大な自然、基準(ix)は洪水・火災を含む生態過程、基準(x)はバイソン、シロヅルなどの生息地を評価します。検定ではカナダ最大級の国立公園、ピース・アサバスカ・デルタ、三基準を整理します。
ダム・資源開発・累積影響への対応
上流ダム、オイルサンド、鉱業、汚染物質、道路、火災、温暖化が水量・水質・生息地へ累積的に影響します。危機遺産に関する委員会判断や行動計画は変動するため再確認します。監視では先住民族の知識と地域主導データを同等に扱います。
旅行・遠隔地・文化的安全
道路、航空、火災・洪水閉鎖、野生動物情報は変動するため、必ず再確認します。バイソンへ近づかず、食料を管理し、先住民族の土地・採取場所・文化的制限を尊重し、遠隔地救助へ過信しません。
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