WORLD HERITAGE
ドロミーティ
イタリアのドロミーティは、垂直岩壁、尖峰、谷がつくる景観と、三畳紀の炭酸塩プラットフォーム・化石が地球史を伝える連続自然遺産です。地質解釈、動的災害、観光と山岳安全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2009年
- 登録基準
- (7)・(8)
- 種類
- 自然遺産
- 国・地域
- イタリア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
九つの構成資産からなる山岳群
複数州にまたがる九つの構成資産に、岩壁、尖峰、台地、谷、氷河・カルスト地形が分布します。一つの峰や観光道路だけを遺産とせず、構成群ごとの地質・景観・保護制度を区別します。山名、標高、境界は最新地図で確認します。
三畳紀の海と炭酸塩プラットフォーム
現在の高山には、かつての浅海で生物・化学作用により形成された炭酸塩岩体と、その周辺の堆積物が残ります。単純に『サンゴ礁が隆起した』とせず、時代ごとの生物群、火山活動、海盆、堆積環境を区別し、化石と岩相から復元します。
隆起・侵食・ドロマイト化
堆積岩は地殻変動で持ち上がり、割れ目、河川、氷河、凍結融解、重力が現在の尖峰・壁・谷を形づくりました。鉱物ドロマイト、岩石名、山地名の関係を整理し、すべての岩が同じ組成としません。ペルム紀・三畳紀境界など専門事項は構成地ごとに確認します。
景観美と登山文化
淡色の岩壁が時間・天候で色を変え、急峻な地形が独特の景観を生みます。自然美を写真だけにせず、地質構造と侵食過程から理解します。登山、放牧、林業、山小屋、地域言語・文化が関わりますが、危険な登攀を英雄的に推奨しません。
登録基準(vii)(viii)と遺産の価値
基準(vii)は垂直岩壁・尖峰・谷がつくる山岳景観、基準(viii)は三畳紀の炭酸塩プラットフォーム、化石、山地形成の地球史を評価します。検定ではイタリア、ドロミーティ、九構成資産、炭酸塩岩、三畳紀、基準(vii)(viii)を整理します。
落石・永久凍土・観光開発への対応
落石、地滑り、雪崩、豪雨、永久凍土・氷雪減少、山火事、道路・索道・スキー施設が課題です。山は動的で崩落を完全に止められないため、危険評価、閉鎖、避難情報を更新します。地質露頭・化石を採取から守り、構成資産間で開発基準を調整します。
旅行・山岳気象・能力判断
登山道、山小屋、雪、雷雨、落石、索道は急変するため、山岳・気象当局で必ず再確認します。SNSの景観を理由に能力以上のルートへ入らず、装備・代替案を持ち、化石・岩石を採りません。
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旅の計画・アクセス
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