WORLD HERITAGE
ホヤ・デ・セレンの考古遺跡
エルサルバドルのホヤ・デ・セレンは、火山灰に覆われた農村の住居、畑、道具、食物が古代メソアメリカの日常生活を伝えます。『新世界のポンペイ』に頼らず、住民の避難、農業知識と災害保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 1993年
- 登録基準
- (3)・(4)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- エルサルバドル
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
基本情報と遺産の意義
ホヤ・デ・セレンの古代遺跡(Joya de Cerén Archaeological Site)はエルサルバドルのラ・リベルタ県にある、火山灰に埋もれた先スペイン期の農村です。1993年に登録基準(iii)(iv)で文化遺産となりました。王墓や神殿だけでは見えにくい、古代メソアメリカの農民の日常生活を詳しく伝えます。
火山灰が残した農村の一場面
UNESCOの価値説明は、この集落が7世紀のロマ・カルデラ火山の噴火で覆われたとしています。1976年、穀物貯蔵サイロの建設中に土造りの建物が見つかり、遺跡の存在が明らかになりました。急な降灰と集落の放棄により、道具や容器が使用・保管されていた場所に残り、建物との関係を読み取ることができます。
住居・倉庫・共同施設
発掘された建物には住居、倉庫、台所、広場に面した公共建築、蒸し風呂、宗教施設があります。公共建築や蒸し風呂には土を突き固める工法、住居には木などの骨組みに土を塗る工法が使われました。建物の用途と構法の違いから、家ごとの生活と共同体の活動の両方がわかります。
畑と食生活の痕跡
豆の入った容器、寝るための敷物、農具、動物の遺存物など、熱帯では通常失われやすい有機物も、炭化物や火山灰中の型として残りました。畑からは成長段階の異なるトウモロコシが確認され、ハーブやリュウゼツランの庭、グアバやカカオの木の痕跡も知られています。土器だけでなく、植物と畑の配置が農業と食生活を伝える点が特徴です。
登録基準(iii)(iv)と保存
基準(iii)は、7世紀のメソアメリカ農村で暮らした普通の人々の日常を、非常にまとまった証拠で示す点を評価します。基準(iv)は、急な降灰によって土造建築、有機物、道具類がともに保存され、人と環境の関わりを理解できる点に対応します。発掘後の土壁や有機物は脆弱なため、覆屋の状態の点検、継続的な観察、保存処置の記録が重要です。
世界遺産検定で押さえるポイント
エルサルバドル、1993年、基準(iii)(iv)。ロマ・カルデラ火山、火山灰による埋没、土造建築、農村の日常生活、畑と食物の痕跡が主要な要点です。
参考文献
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世界遺産検定で押さえるポイント
- エルサルバドル、1993年、基準(iii)(iv)。
- ロマ・カルデラ火山、火山灰による埋没、土造建築、農村の日常生活、畑と食物の痕跡が主要な要点です。
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