ホヤ・デ・セレンの考古遺跡の写真

ホヤ・デ・セレンの考古遺跡

概要

ホヤ・デ・セレンは、エルサルバドルにある先コロンブス期の農村集落の遺跡です。西暦600年頃の火山噴火によって集落全体が火山灰に埋もれ、奇跡的に保存されたことから「アメリカ大陸のポンペイ」とも呼ばれています。1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この遺跡は、当時のマヤ文明圏に暮らした一般庶民の生活様式を、きわめて詳細に今に伝えています。

遺産の価値

ホヤ・デ・セレンの価値は、古代マヤの人々の日常生活を垣間見ることができる、世界でも類を見ない考古遺跡である点にあります。

  • 生活様式の記録: 住居や台所、農地、宗教施設などが手つかずの状態で発掘され、当時の農民の食事、農具、土器、さらには社会構造まで具体的に知ることができます。
  • 奇跡的な保存状態: 火山灰がタイムカプセルの役割を果たし、有機物である食料や植物、木造家屋までが炭化して残存しています。これにより、他のマヤ遺跡では失われてしまった情報を得ることができます。

主な見どころと発見

遺跡公園として整備されているエリアでは、発掘された住居群や共同施設などを見学できます。主な発見物は以下の通りです。

発見物 説明
住居 土壁と藁葺き屋根でできた家屋。寝室、台所、食料庫が分かれています。
共同施設 宗教儀式が行われたと考えられる建物や、共同で使用されたサウナ(テマスカル)の跡。
農地と農具 トウモロコシ畑の畝や、黒曜石の刃を持つ農具などが発見されています。
食料品 容器に入ったままの豆やトウモロコシ、カカオなどが発見され、当時の食生活が明らかになりました。

世界遺産登録基準

この遺産は、以下の基準を満たしたと見なされ、世界遺産に登録されました。

  • (iii) 先コロンブス期のヒスパニック以前の農民のコミュニティにおける日常生活を、ほとんど手つかずの状態で示している唯一の遺跡である。
  • (iv) 火山の噴火によって保存された集落は、人類の歴史の特定の時代における文化を物語る顕著な見本である。

ホヤ・デ・セレンの考古遺跡の基本情報

                         
国名 エルサルバドル共和国
世界遺産の名称 ホヤ・デ・セレンの考古遺跡
遺産の種類 文化遺産
登録年 1993
拡張・範囲変更
危機遺産
危機遺産登録期間
登録基準 (ⅲ)(ⅳ)
備考
範囲(ヘクタール)3200
地図

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