WORLD HERITAGE
ゴルディオン
トルコ中央部のゴルディオンは、フリュギア王国の都城、巨大墳丘、居住・生産域と長期の文化層を残します。ミダス王伝説と考古学的事実を分け、木造墓室、発掘史、農地景観の保全を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 2023年
- 登録基準
- (3)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- トルコ
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
都城・墳丘・農地がつくる遺跡景観
サカリヤ川流域に城塞丘、下町、外郭、墓地と多数の墳丘が広がり、道、水系、耕地と結びつきます。最大の墳丘だけを遺産とせず、防御、住居、工房、貯蔵、葬送の空間関係を読みます。構成資産と未発掘域、現代集落を区別します。
フリュギア王国と長期の都市史
ゴルディオンは鉄器時代フリュギアの政治・経済拠点として発展し、その前後にもヒッタイト末期、リディア、ペルシア、ヘレニズム、ローマなどの文化層が重なります。一度の破壊で全歴史を区切らず、年代測定と層位の更新を反映します。
ミダス王・ゴルディアスの伝説と史実
ミダス王、ゴルディアスの結び目、アレクサンドロス大王の物語は場所の記憶を形づくりますが、文学伝承と発掘証拠を同一視しません。最大墳丘の埋葬者も断定を避け、木材年代、遺物、比較資料から複数の可能性を示します。伝説を入口にしつつ考古学の不確実性を学びます。
木造墓室・工芸・葬送労働
墳丘内部の木造墓室、家具、容器、織物痕跡、食物は、木工・金工・織物技術と葬送儀礼を伝えます。王の富だけでなく、木材調達、運搬、築造、宴、埋葬を担った人びとの労働を扱います。遺体と副葬品は研究・展示倫理を守り、珍奇な見世物にしません。
登録基準(iii)と遺産の価値
基準(iii)はフリュギアの都市計画、政治・経済、葬送、工芸をまとまって伝える例外的証言として評価します。検定ではトルコ、アナトリア、ゴルディオン、フリュギア、墳丘墓、ミダス伝説と考古学の区別、基準(iii)を整理します。
侵食・地下水・農業景観の保全
豪雨、乾燥、地震、地下水、植物根、耕作、道路、盗掘が土構造と未発掘層を脅かします。墳丘の排水と植生を管理し、木造墓室の温湿度・微生物を監視します。農地を排除せず、所有者・住民と遺跡保護を両立し、発掘を必要最小限にします。
旅行・墳丘内部・暑熱への備え
博物館、発掘区、墳丘内部、歩道、公共交通は変動するため、必ず再確認します。未公開区へ入らず遺物を拾わず、伝説だけでなく層位、木造墓室、地域農業の展示を学びます。
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